マイルCS予想【2015年】|最大級の穴馬ヴァンセンヌまとめ


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マイルCS過去10年のデータからひも解いた「厳選穴馬」

 11月22日に行なわれるGIマイルCS(京都・芝1600m)。GI馬9頭が集う豪華な一戦となったが、予想するファンにとっては、確たる中心馬が不在の“難解なレース”となっている。

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 難解となった原因は、実績上位の馬たちにつきまとうマイナス材料だ。例えば、春のGI安田記念(6月7日/東京・芝1600m)を制した現在の“マイル王者”とも言えるモーリス(牡4歳)は、その安田記念以来、5カ月半ぶりの出走。ぶっつけ本番の臨戦過程には、やはり不安が残る。

 GI天皇賞・秋(11月1日/東京・芝2000m)で3着と奮闘したイスラボニータ(牡4歳)にも、気がかりがある。同馬にとって、1600mのレースは2歳8月のGIII新潟2歳S(新潟・芝1600m)以来。久々のマイル戦で戸惑ってもおかしくない。

 その他の実績馬もそれぞれ少なからず不安要素を抱え、レースの行方はひと筋縄ではいかないムードにある。とすれば、意外な穴馬が台頭するチャンスも十分に見込めそうだ。

 そこで、ふたつの視点から今回の穴馬を探してみたい。

 ひとつ目は、このレースにおける“穴馬の歴史”だ。ここ10年、マイルCSで大金星をあげた伏兵馬からヒントを得たい。

 過去10年のマイルCSにおいて、6番人気以下で勝利した馬は以下の2頭である。

◆2010年=エーシンフォワード(13番人気=単勝5240円)
◆2014年=ダノンシャーク(8番人気=単勝1810円)

 この2頭の戦績を見ると、ひとつの共通点が存在する。それは、2頭とも本番までのレースで上位人気になりながら、その評価に応えられなかったことだ。その結果、本番のマイルCSでは大きく人気を落としたのである。

 エーシンフォワードは、前哨戦となったGIIスワンS(京都・芝1400m)で、1番人気に推されながら8着に敗退していた。また同馬は、2走前のGI安田記念(9番人気、10着)の前にも、GII京王杯スプリングカップ(東京・芝1400m)で1番人気の支持を得ていたが、4着に敗れていた。

 ダノンシャークは、マイルCSの前に、GIII関屋記念(新潟・芝1600m)とGIII富士S(東京・芝1600m)でいずれも1番人気となった。しかしそれぞれ、2着、7着と敗退。人気に応えられなかった。

 前哨戦とも言えるレースで、人気を背負いながら敗戦を喫した2頭。その結果、GIではさすがに力不足と見られてか、本番で大きく人気を落とした。

 つまり、穴馬として浮上するのは、近走で人気を裏切って、本番でガクンと評価を落とした馬である。その観点で今年のメンバーを見たとき、一頭、興味深い存在がいる。

 ロゴタイプ(牡5歳)だ。

 ロゴタイプは、GIを2勝(朝日杯フューチュリティS、皐月賞)している実績馬であり、今年は全レースで1~3番人気の評価を受けてきた。しかし、ほとんどのレースで上位に食い込んだものの、勝利には至っていない。ゆえに今回は、有力視される馬が多数いることもあって、かなりの人気落ちが見込まれる。

 もちろんロゴタイプは、エーシンフォワードやダノンシャークのように、1番人気を大きく裏切ってきたわけではない。だが、それまでに上位人気で出走しながら白星をつかめず、本番のマイルCSで人気が落ちる状況は似ている。ここは思い切って、ロゴタイプを狙ってみるのも面白いのではないだろうか。

 
 【マイルCS】ヴァンセンヌ前走最下位からの下克上G1勝利へ

 史上最大の下克上Vへ、ヴァンセンヌに一発ムードが漂っている。坂路での追い切りは新コンビを組む川田が1週前に続いて騎乗。先行したカレングラスジョー(5歳1000万)に残り400メートルで並びかけると鋭く伸びて突き放し、4F52秒5~1F12秒5をマークした。松永幹師は「いい動き。前走も状態は良かったけど、変わりなくいい状態」と満足げに話した。

 前走の天皇賞・秋は最下位の18着に大敗。向正面で掛かって上昇し、直線は失速した。師は「外に出さないといけない状況になってハミを取って行ってしまった。度外視してもいいと思うし、距離かどうかは何とも言えない」と振り返る一方で「今後はマイル以下になるだろう」とも話した。

 マイルでは昨秋から3連勝で東京新聞杯を制し、安田記念でも2着。鋭い末脚でモーリスを首差まで追い詰めた。得意距離での巻き返しに向け、1週前を普段の坂路ではなくCWコースで行うなど調整も工夫。「脚元の不安なくコースでやれたのが大きい」(師)と臨戦態勢を整えた。

 84年のグレード制導入後、JRA・G1で前走最下位からのVは10年スプリンターズSを制した香港馬ウルトラファンタジーのみ。条件は厳しいが「乗り難しい馬だけど、2回乗ってもらったし、あれだけのジョッキーだからね。うまく流れに乗っていってもらいたい。いい動きだったし、楽しみになった」と期待を口にする。ベストの距離で全能力を発揮できれば、日本馬初の“偉業”も不可能ではない。

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