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◆ファンタジーS追い切り(2日・美浦)
東西4重賞の出走予定馬の追い切りが2日、栗東、美浦の両トレセンで行われた。5日のファンタジーS(京都)で重賞初Vを狙う超良血ミスエルテの追い切りを山本武志記者が分析した。
今年の2歳世代は「牝馬が強いね」と話題になることが多い。レーヌミノルやヴゼットジョリーの重賞勝ち馬は当然だが、この2頭よりも名前がよく出るのが1戦1勝のミスエルテ。新馬(9月24日、阪神・芝1600メートル)は中団追走から直線で持ったままで抜け出すと、馬なりで2馬身差をつけた。池江調教師が「想像を絶した」と評価するデビュー戦は、まさに衝撃だった。
父は現役時代に欧州で14戦14勝の怪物フランケル。欧州系の種牡馬は日本の高速馬場への対応で苦戦することが多いが、ミスエルテには全く当てはまらない。同馬を手がける斉藤助手は同じく担当でG12勝のミッキークイーンとの比較で、こう証言する。「ミッキーは追われて追われて、伸びる感じ。ミスエルテはすぐにトップスピードに入る。瞬発力がありすぎるんです」。すでに関東では同じ父を持つソウルスターリング(藤沢和厩舎)が新馬、アイビーSを連勝中。その瞬発力は父譲りか。
中間は2週前の10月20日に栗東・CWコースで余力残しながら、4ハロン52秒4―11秒5の破格の伸び脚。最終追い切りは同コースで4ハロンと軽めの微調整だったが、ビートフォーセール(2歳未勝利)を馬なりで2馬身突き放した。「先週までしっかりとやれてますからね。動きはよかった」とトレーナー。再び衝撃の走りを見せつけられたなら、今後はハイレベル世代の主役としてマークしていくことになりそうだ。(山本 武志)
ファンタジーS-展開を読む
ハナ候補はモンロー、ショーウェイか。脚質の定まっていない2歳戦、道中の展開次第では思わぬハイペースも。ドロウアカード、ブラックオニキス、ミスエルテが好位からの抜け出しを狙い、ヤマカツグレースは後方から直線勝負へ。
ファンタジーS-傾向と対策
過去10年の結果から傾向を探る。
☆前走 重賞なら着順は問わないが、それ以外からの臨戦は連対が条件。ダートからの転戦は消し。
☆波乱 1番人気馬は未勝利で2着2回、3着3回と不振。5番人気以下の勝利が5回あり、思い切った穴狙いも可能。
☆脚質 追い込んで勝ったのは09年タガノエリザベートだけで、基本は先行有利。勝負どころで好位置を確保できる器用さが求められる。
結論 ◎ヤマカツグレース ○ブラックオニキス ▲ミスエルテ