オークス(優駿牝馬)|2016年|共同会見まとめ

エンジェルフェイス、藤原師「いかにリラックスして走れるか?」/オークス共同会見

■エンジェルフェイスを管理する藤原英昭調教師

――無事、オークス出走の運びとなりました
藤原「やはり血統がしっかりしていますからね。クラシックに乗せたかった馬でしたから、ここまでうまく順調にきてくれています」

――フラワーCでは見事な逃げ切りでした
藤原「今回(オークス)のことも考えて輸送を1回経験させたかった。そして、賞金が欲しかったのでどうしても勝ちたかったんです。きっちりモノにしてくれてよかったです」

――先行から逃げ切る競馬となりました
藤原「ゲートの出がすごくいいですし、ストライドも大きい馬なんでね。それを邪魔せずに競馬するという意味では今はあれが一番パフォーマンスが上がるのかなと思います」

――早い段階で桜花賞は回避し、目標をオークス一本に絞りましたね
藤原「使い出しが遅かったこと。つまり、成長を待ちながらというのがあったので。その時点で桜花賞は間に合わないかな、と考えていました。まぁ、出ようと思えば出れましたが、桜花賞の出走メンバーはキャリアがありますから。ある程度経験を積んでる馬との対決では(こちらの)着順やパフォーマンスも予想できたので。それなら、みんなが未知の世界のオークスの方が分があるかなと思い、ここに(狙いを)絞りました」

――この中間、二ヶ月ほど時間がありましたが、そのあいだの調整はイメージどおりでしたか?
藤原「馬の成長を待ちたかったので、フィジカル、フィットネス、メンタル、ともに向上してここにこれるというのを目標に馬づくりをしてきました。そういう意味ではこの期間というのは重要だったように思います」

――2週前からルメール騎手で追い切りをかけていますね
藤原「やはり長い距離なんで、ジョッキーとのコンタクトがひじょうに重要です。フィーリングをつかんでもらうという意味で2週続けて乗ってもらったんです」

――そして今朝の最終追い切りはコースで、鮫島騎手によって行われました
藤原「もう今週はルメールジョッキーではなく鮫島くんに手伝ってもらいました。鮫島くんはこちらの求めるすべての要求をわかっているのでね。最後は馬なりですが、気持ちをリラックスさせながらという指示どおりのいい内容でした」

――力を出せる状態になっていますか?
藤原「現状、コンディションはすごくいいです。力は出せると思います」

――前走からどれだけ成長しているか、見てみたいです
藤原「はい。そこを見てみたいですね。潜在能力の高さはわかっていますから。現時点でどれくらい走ってくれるか、興味があります」

――東京の2400mという舞台、そしてライバル関係、どのように考えていますか?
藤原「展開というよりも、まだまだ小技が使えない馬です。いかにリラックスして、マイペースで走ってくれるかというのが重要だと思います。そういう意味では競馬のスタイルは決まってくると思います」

――最後にひとこと
藤原「天気もよさそうなので、ファンの方にいっぱい来てもらいたいですね。いいレースができるよう頑張っています。応援よろしくお願いします」

■エンジェルフェイスに騎乗予定のC・ルメール騎手

――1週前追い切りで騎乗された感触は?
ルメール「とても乗りやすい。Good Feelingがありました」

――オークスでの作戦は?
ルメール「いつもスタートが速いです。たぶんオークスも好スタートを切ったら逃げる。いちばん大事なのはリラックス。同じイメージで乗ります」

――いまの東京の芝コースはいかがですか?
ルメール「とてもいいコンディションです。いっぱい芝があります」

――最後にひとことお願いします
ルメール「オークスは大切なGIです。競馬場に来てください。よろしくお願いします」

(取材・写真:花岡貴子)

 


ロッテンマイヤー、池添学師「不安より期待が大きい」/オークス共同会見

 

■ロッテンマイヤーを管理する池添学調教師

――開業2年目、GI初参戦のお気持ちは?
池添「特にありません。普段どおり、いい状態でレースに臨めればと思います」

――昨年骨折で休養していましたが、よくオークスに間に合いましたね
池添「無理せず、いい状態で使ってきた上で使える状況になったので出走となりました」

――忘れな草賞の感想は?
池添「想定していた勝ち方とは違いましたが、ジョッキーがうまく乗ってくれました」

――ここまでの三戦の評価は?
池添「三戦ともに戦いかたが全然違うように、オールマイティな競馬ができています。かつ、一戦ごとに成長を感じています。そのへんの伸びしろは血統のなせる業だと思います」

――祖母がビワハイジ、叔母にブエナビスタという血統ですね
池添「預託が決まった時点で、この馬は1歳だったんですが、それ以降よく見に行っていました。すごく見栄えのいい馬なので期待はしていました」

――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
池添「先週のCWの動きがよかったので、今週は坂路だけでいいかな、と思ったんですが。馬の状態がすごくよかったので日曜日に左回りでの追い切りも行いました。試す程度の調教だったのですが、すごくリラックスしていいかんじでした。今日の最終追い切りは坂路コースで併せ馬、後ろで我慢させて気持ちが乗っていたら最後の1ハロンで伸ばすという指示をしました。指示どおりのいい追い切りでした。全体の時計としては目立つ方ではありませんが、わたし自身がさほど時計は気にしませんしね」

――前走からの上積みは?
池添「前走後は短期放牧に出して、体もさらにひとまわり大きくなりました。トレセンに帰ってきてからは、カイバ食いもよく馬体重も安定しています。ここまで順調にこれていますし、だからしっかりとした追い切りもできました。じゅうぶん上積みという点では大きいと思います」

――レースではT・ベリー騎手が騎乗しますね。先週の追い切りには騎乗されていましたね
池添「またがる前に少しこういう馬だというのは説明しました。その上で、あまり伝えすぎてジョッキーの感性がなくなるのもこわいので。乗った後の感想を聞こうと思っていました。そして追い切り後に話したところ、自分の思っていたイメージとジョッキーの感想が一緒だったので、ほっとしました。

 具体的には、後ろで走っている分にはリラックスしていますが、並びかけると一気に前の馬をかわそうとします。とりあえず、後ろで走れば力を抜いて走れる、ということだけを伝えて追い切りに乗ってもらったんです。そして、追い切り後にベリー騎手から『並びかけるとかわそうとする』と言われたので、同じ感想だな、と思いました」

――レースでも前に馬をおいて進めたいですか?
池添「レースではゲートの出方次第でまわりの馬との状況をみてジョッキーが判断してくれればいいと思いますが。横に並びかけてずっと走るというのだけは避けてほしいな、と思います」

――すでに輸送も経験済みです。現時点での不安材料は?
池添「いまのところ何も不安な点はありません。輸送も前走、いまの状態よりももうひとつよくなかった状態でしたが、あまり馬体重は減りませんでしたからね。今回も輸送減りとか気にしていません。あとは落ち着いてレースに臨んでくれればと思います」

――お兄さんが騎乗するシンハライトを筆頭にライバル関係はどのようにお考えですか?
池添「桜花賞組は一枚も二枚も上だと思っています。ロッテンマイヤー自身がこれまでそういう馬とは対戦したことがないので未知数な部分が大きいです。不安もありますが、未知数という点では不安より期待の方が大きいです」

――最後にひとことお願いします
池添「ここまで順調に調整してこれました。あとは無事にゲートインするのを待つだけなんですが、そこまでしっかりと管理していかなければと思います。レース当日、いい状態で出走できると思うので、競馬場に足を運んでいただき応援していただけたらと思います」

(取材・写真:花岡貴子)

シンハライト池添騎手「勝ちたい。その一言です」/オークス共同会見

■シンハライトに騎乗予定の池添謙一騎手

――桜花賞を振り返ってください
池添「落ち着いてレースに臨むことができましたし、ゲートもしっかり出てくれました。道中、すごくスムーズに走ってくれていいかたちで直線を迎えることが出来たんですけど。ほんと、最後もしっかり伸びてはくれているんですけど、最後は僅かの、ハナ差で負けてしまったんで。悔しいレースではありました」

――この馬は3レースともハナ差で決着しています。毎回力をフルに発揮しているとみますが、いかがでしょうか?
池添「そうですね。前走にしても最後のタイミングの差だと思いますし。その前の2戦はハナ差で勝ちきってくれているので、勝負強い馬だとは思います」

――デビューからいままで成長した部分は?
池添「体自体はあまり変わってないですが、落ち着きはすごく出てきましたね。最初のころは少しカリカリしている部分もあったんですけど。いまはすごく落ち着いて、少し大人になってきたと思います」

――この中間の様子を伺います。先週、坂路での追い切りに騎乗されましたが、いかがでしたか?
池添「1週前ですし、最後の1ハロンをしっかりやっていこうという話でした。そのとおり、最後の1ハロンに気をつけて乗りました」

――今週も騎乗されていますが、いかがでしたか?
池添「先週の時点でいいかたちで来ていますし、東京への輸送も控えていますんでね。指示としては、前の馬についていって馬に任せるだけでいい。あまりやらなくていい、ということだったので、あまりやらなかったですね。最初の入りが、誘導している馬が少し速かったので。その分もあると思うんですが、最後の1ハロンは僕が何もしなくても自分からハミをとってしっかり走ってくれました。順調に来ていると思います」

――今回の舞台は東京2400メートルです。この距離はどうでしょう?
池添「まだ1回も走ってないので、わからない部分もありますが。東京2400はスタンド正面からのスタートなので歓声も凄い。そこは落ち着いてレースに臨んで欲しいものだと思います」

――東京2400の克服に必要な部分は何だと考えますか?
池添「まずは正面スタンドでのスタートだと思います。距離も800メートル延びるので折り合いも大事になってくると思います」

――ライバル関係についてはいかがでしょうか?
池添「GIですし、強い馬が出てくると思いますし。みんなが勝ちたいと思うレースなのでそんな簡単なものではないと思います。シンハライトはまだGIホースではないので受けて立つ立場でもありません。しっかりと、結果を残すことだけをしっかり考えて乗りたいと思います」

――デビューからずっとコンビを組み続けていますが、思い入れは?
池添「昨年の函館で初めて乗せてもらいました。初めて乗ったときに“すごい素質を持っている馬だ”と感じました。そのとおり、結果を出してくれてますしね。あとはGIのタイトルだけなので頑張りたいと思います」

――最後にひとこと
池添「前走はすごく悔しいレースでしたし、その悔しさを晴らすのは次のオークスの舞台だと思っていました。勝ちたいです。その一言だけです」

■シンハライトを管理する石坂正調教師

――桜花賞を振り返ってください
石坂「惜しかったですけど、頑張って走ってくれました」

――スタートもしっかり決めて、次につながるレースだったと思いますが
石坂「気性もだいぶ成長してゲートもおとなしくなりました。今週の競馬につながるとは思います」

――デビュー以来、強い競馬が続いています。強さの秘密は?
石坂「結構、華奢な身体なんですが、秘めた能力…センスのいい馬ですね」

――この中間の調整は?
石坂「桜花賞のあと1週間ほどリラックスさせるために放牧に出しました。その後はオークスに向けて順調に調教してきました」

――先週、今週と池添騎手が追い切りに騎乗しました
石坂「1週前、ちょっと強い負荷をかけました。今日もそんなに軽いわけではなく、しっかり調教できたと思います」

――今日の最終追い切りの指示は?
石坂「あまり速くならないように、と言いました。先週より少し余裕残しで、長距離輸送も控えているのでこのような調教になりました」

――この春、最大目標はここだと思うのですが、満足できる出来まで持ってこれたと感じますか?
石坂「桜花賞がいちばんいい出来だったと思うので、それ以上とはなかなか言いづらいと思いますが、いい状態をキープして競馬に臨めると思います」

――(石坂厩舎では)この兄姉はすべてクラシックに出走していますね
石坂「ホントですね。母のシンハリーズは名牝ですね。この兄姉は全部わりと速い時期に競馬できています。牡馬は脚元に不安がありましたが、牝馬のリラヴァティは丈夫ですね」

――この血統でクラシック制覇という思いは強いかと思いますが
石坂「じゅうぶんチャンスはあると思います。このオークスで結果を出したいと思います」

――改めて、人馬にどのような期待をされますか?
石坂「若い牝馬ですけど、長距離輸送は気になりますけど、他の点では気になることはありません。万全の状態で出走できると思います」

――2400mを走るポイントは?
石坂「1600までしか走っていませんが、走るごとに折り合いはついています。いちばんの問題は折り合いがついてまわってこれるかどうかですが、それは出来るんじゃないか、と思います」

――桜花賞前、馬体重が減らないように気にされていましたが、今回は輸送もあります。どれくらいの馬体重で出走の見込みですか?
石坂「20台(注・420キロ台)ですね」

――最後にひとことお願いします
石坂「体調も維持できています。春シーズンのしめくくり、なんとかシンハライトが頑張ってくれると思います」

(取材・写真:花岡貴子)

 
ジェラシー菊沢師「今年は少し気楽に」/オークス共同会見

 トライアルのスイートピーS(OP)を勝ってオークスに出走するジェラシー(牝3・美浦・菊沢隆徳)の最終追い切りが、ウッドチップコースで行われた。追い切り後、管理する菊沢調教師が共同記者会見に臨んだ。

(前走スイートピーSを振り返って)
「馬も段々調子が上がってきていましたし、ジョッキーも上手に乗って1着でゴールへと導いてくれて、大変喜んでいます」

(これまでとは一味違ったレースという印象もあるが?)
「その辺は馬の成長力もあって、ジョッキーが判断して出た結果だと思っています」

(レース後の馬の雰囲気は?)
「オークスまで間隔が短いのですが、レース後は思いのほか回復が早かったので安心しています」

(2歳時と比べて変わってきた点は?)
「2歳の頃から非力さが否めなくて、奥手な馬だなと思っていましたので、馬の状態に合わせてじっくりと競馬を使いながら力をつけていくという形でした。時間はかかりましたけど、その後の成長も見えますし、まだまだこれからかなという部分もあります」

(具体的にどう変わったのか?)
「馬体や気持ちですね。幅も出てきました。数字的には変わりないですけど、筋肉の質が強くなってきました」

(今朝の単走での追い切りについて)
「先週は坂路主体で乗りまして、日曜日には軽く時計を出して十分負荷をかけました。競馬まで余力を残してレースでピークになるような感じで、少し地味でしたけど、活気あふれる稽古だったと思います」

(G1に向けて納得いく仕上がりに?)
「競馬までまだありますので、この後ケアをして良い状態で持っていきたいです」

(2400mの距離について)
「未知数な部分がありますが、デビューの頃からオークスを目指して、それに対応できるように調教や競馬をしてきましたので、彼女なら対応してくれるのではないかと期待しています」

(この馬が力を出せる競馬のスタイルは?)
「まずはゴール前1ハロン、全力で走れるよう、道中リラックスして運ぶことが1番かなと思います」

(前走は馬体を絞っての出走だったが、今回は?)
「気候も暖かくなってきましたので、そのあたりは馬の餌の食べ方や馬体を見てですね。数字的にはわかりませんが、現状では前走と変わらず出せるのではないかと思います」

(昨年に続き管理馬のオークス出走となるが?)
「去年は少し肩肘張っていたので、今年は少し気楽にいきたいです」

(最後に一言)
「地道ですけど、じっくりやってきてオークス出走が叶いました。晴れやかな舞台で、ジェラシーを応援してください。よろしくお願い致します」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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