日本ダービー(東京優駿)予想|2016年|共同会見まとめ
 
サトノダイヤモンド、鞍上ルメール【皐月賞のRevenge】

■サトノダイヤモンドに騎乗予定のC・ルメール騎手

――今朝の最終追い切りについて教えてください
ルメール「完璧でした。馬のコンディションはとてもよいです。直線で反応がはやくなりました。とても喜んでいます。調教師から『3番手から、ラスト300mでは別の併せ馬に追い付いてほしい。ラスト100mで一杯に追ってほしい』と言われました。馬の反応がとても良かったです」

――皐月賞を振り返ってください
ルメール「良いレースでした。きさらぎ賞のあと、皐月賞まで長く休んでいました。馬のコンディションはたぶん100%ではなかった」

――東京2400はいかがでしょうか?
ルメール「彼はとても乗りやすい。ですから、心配ありません。2400メートルは初めてですが、大丈夫だと思います」

――相手はどの馬が気になりますか?
ルメール「ディーマジェスティは皐月賞で能力を発揮した。2400もいけるでしょう。マカヒキは皐月賞で後ろからの競馬でしたが、直線では速かった。この2頭がいちばんのライバルです」

――どのようなレースをしたいですか?
ルメール「いいスタートを切りたい。(位置どりは)6番手、7番手につけたい。そのあと、直線ではダイヤモンドはいい瞬発力があります。ですから、自信があります」

――先週10勝しましたね?
ルメール「とても嬉しかった。1週で10勝は初めて。でも、いちばん大切なのはGIなどの大きなレースです。今週も頑張ります」

――最後にひとこと
ルメール「今年のダービーはメンバーがいちばん強いです。サトノダイヤモンドで皐月賞のリベンジをしたい。競馬場にきてください。応援してください」


■サトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師

――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
池江「終いはしっかり伸ばして、という指示を出しました。全体的によかったですね」

――皐月賞を振り返ってください
池江「久々だったんですけども、それでもなんとかなるかなと思ったんですが、さすがに甘かったです。ひと叩きしたら上積みのある馬なので、そのあたりに期待しての出走です」

――前走後の調整について教えてください
池江「放牧に出ず、自厩舎で調整しました。2週前の動きが少し鈍かったので、少し良くなったという印象を受けました」

――皐月賞のころ、ダービーにピークを持っていくと話されていましたが、そのあたりは?
池江「ある程度のところまでいけると思います」

――今回は初コース、東京2400ですが?
池江「走ってみないと何ともいえないというのが正直なところですね。適性については、こなすのではないか、と期待しています」

――具体的なレースのイメージは?
池江「まだ、していません」

――ルメール騎手とは事前に何を話されますか?
池江「任せたよ、と伝えるだけです」

――相手関係はいかがでしょうか?
池江「皐月賞とは、また違う路線からのメンバーもいますし、コースも違ってきます。今年は本当にレベルが高いので全頭警戒しておかないと油断はできないな、と思っています」

――自信をもって臨まれますか?
池江「はい、自信はあります」

――先生はオルフェーヴルで日本ダービーを制しています。ダービーへの想いは?
池江「小さい頃からの夢です。ひとつ勝っていますけれど、ふたつみっつ勝ちたいな、と思わせるレースですよね」

――ダービー勝利の味は格別ですか?
池江「他にもいろいろとGIを勝たせていただいてますが、ダービーだけは今思い出しても、そのときの嬉しさとかが強烈によみがえってきます」

――最後に意気込みを
池江「前走の皐月賞では1番人気に支持していただいたんですが、期待を裏切ってしまいファンの皆さんには申し訳なかったです。今回はきっちりその借りを返したいと思っています。もう一度、応援していただけたらと思っています」

(取材・写真:花岡貴子)

 

リオンディーズ鞍上デムーロ「いつも元気一杯です」

 

■リオンディーズに騎乗予定のミルコ・デムーロ騎手

――3週連続で追い切りに騎乗され、今朝最終追い切りを終えました。感想は?
ミルコ「すごく元気ですね。よかったです。いつも元気いっぱいです。今朝は舌をしばって、さらによくなっています」

――調教師から指示はありましたか?
ミルコ「お任せです。いつもどおりです」

――皐月賞を振り返ってください
ミルコ「だいぶ失敗した。外枠が当たったのである程度、前へと思った。スタートはいいかんじだった。向こう正面では向かい風になった。前のほう(馬)は強くないと思って外に出したらひっかかった。ペースが速かった。直線に入ったときには馬が疲れていてかわいそうだったが、それでもすごく頑張った」

――負けて強し、の印象でしょうか?
ミルコ「はい。すごく強いです」

――今回の舞台は東京競馬場ですね
ミルコ「これは少し問題ありますね。初めての左回り、初めての2400。でも、とても賢い馬だから問題ないと思います。みんな(他の馬も)この問題(注:2400mで戦うこと)はありますね」

――今回、気になる相手関係は?
ミルコ「ダービーはみんな勝ちたい。だから、気になる相手はいっぱいいる」

――具体的に挙げてもらえますか?
ミルコ「もちろん皐月賞を勝った馬(ディーマジェスティ)、マカヒキ、ヴァンキッシュラン、スマートオーディン、サトノダイヤモンド、トライアルを勝った馬(注:プリンシパルSを勝ったアジュールローズ)、いっぱいいる」

――相手はさらに強くなった印象ですね?
ミルコ「でも、僕が一番乗りたい馬はリオンディーズだから。自信持ってます」

――どんなレースをしたいですか?
ミルコ「最後に1着。それだけ。スムーズなレースをしたい。折り合いは問題ない」

――これまでダービー2勝ですね
ミルコ「また勝ちたい。勝ったときは嬉しいです。どんなレースも勝って嬉しいけれど、ダービーは気持ちが(嬉しいという意味で)重い」

――ドゥラメンテでもダービーを勝っていますね
ミルコ「あのときはもっと自信を持ってた。ドゥラメンテは強い馬ですが、他の馬はそんなに強いと思っていなかった。だから、自信はすごく大きかった。今回も自信を持っていますけど、他の馬も強い」

■リオンディーズを管理する角居勝彦調教師

――皐月賞を振り返ってください
角居「前に行ってしまいました。速いラップで先行しましたが、よく踏ん張っていたな、とは思います。あのメンバーでは逃げ切れないということはわかりました」

――この中間の調整は?ミルコ・デムーロ騎手も追い切りに騎乗されていますが?
角居「ミルコに手の内に入れてもらいたいということで、乗ってもらいました。『コントロールしやすくなっているし、精神的に落ち着いてきた。これはいいことだ』と話していました。今朝の追い切りもいいかんじだったと思います」

――東京の2400はいかがですか?
角居「初めてのコースですが、お父さんもお母さんもちゃんとこなしていたと思います。具体的なレース運び、位置取りなどはミルコに任せます」

――ダービーはどのようなレースだと思ってらっしゃいますか?
角居「その世代のチャンピオンを決めるレースなので、みんなが勝ちたいレースだと思っています」

――どのようなレースになると考えていますか?
角居「厩舎でゆっくりジックリ調教を積めました。ジョッキーのいうとおりに走ってくれれば、よい結果になるのではないでしょうか」

(取材・写真:花岡貴子)


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ロードクエスト小島茂師「最終的な判断はこれから」
 

 NHKマイルC(GI)2着からダービーに向かうロードクエスト(牡3・美浦・小島茂之)が、ウッドチップコースで最終追い切りを行った。追い切りの手綱も取った小島調教師が、共同記者会見に臨んだ。

(日本ダービーを迎える今の心境は?)
「NHKマイルCを使った時点で、ダービーにはもう余力は残っていないのかなと思っていました。(出否の)最終的な判断はこれからですが、レース後の回復が想像よりも早くて、何週間か前までは出るとは思っていなかったのに、出られそうなところまで来たのだなと感慨深いものがあります」

(GOサインのポイントは?)
「まず良い状態にできるというのが最低条件ですし、今日の追い切りの動き、その後の午後の馬の状態、飼い葉食いを見て、最終的には判断します」

(最終追い切りについて)
「ずっと間隔が詰まっていますので、併せ馬など目一杯の追い切りはいらないですが、折り合い面に気を付けることと、まだ体力をつけられそうなので体力を少しでも補えるよう意識して調教をしました。前回のNHKマイルC時の追い切りよりも、また少し良くなっているという手応えはあります」

(皐月賞を振り返って)
「右回りや距離などいろいろなことは言われていましたし、私の方でも思ってはいました。ただ悪い要素を考える必要もないですし、今のあの子の状態でどのくらい走れるのだろうなと。当日は内や前が残る傾向がありましたが、前に行くのはこの馬には無理なので、内にこだわりました。その内にこだわった時に、いつもと違ってハミを噛んでしまったということでした。距離もあるのかもしれないですが、それが止まった大きな要因の1つでしょうから、皐月賞は仕方なかったと思います」

(前走のNHKマイルCは?)
「皐月賞で下手にコントロールするよりも馬の気持ちに前半は任せた方が良いということは、ジョッキーや私も含めて関係者全員が非常に感じていましたから、それに徹して、最後は来れないようなところから伸びてきました。2着ではありましたが、そのことを再確認できましたし、期待されながら負けが続いていましたので、残念というより安心したという思いの方が強かったですね」

(改めて東京コースが向いているという手応えは?)
「東京や新潟の左回りの直線の長いところで結果を出せているという、良い材料が少しでもありますので楽しみです」

(1年前に東京でデビューしたが、その当時と比べては?)
「あの頃はまだフワフワしているところが、今以上にありました。ここに来るまでの1年の間にハミを噛んで掛かるような素振りを見せたり、ロードクエスト自身にもいろいろな迷いがあった中で、やっと念願の春を迎えて状態そのものはかなり良くなってきました。その中間にまたいろいろな出来事があって課題が見え、それを克服しながらやって来ました。扱う人の側も含めて、非常に良い1年を過ごすことができて、大一番に向かえるなと思っています」

(東京の2400mに関しては?)
「やってみなければわからないという気持ちと、体型的には絶対的に距離が持つという感じではないので、皆さんと一緒で距離が持たないのではないかなという思いがあります。ただ苦手や不安な面があると逆にわかっているだけに、それに合わせた乗り方や調整の仕方をすれば良いということで、前走以降の2週間は気分的にはすごく楽に過ごせました」

(岩田騎手とは?)
「彼もウチの厩舎や馬主さんと縁があるジョッキーということもあり、この馬がデビューの時からずっと見てくれていました。たまたまこういうことになりましたが、見てきてくれたことが無駄ではないと思いますし、電話で話をして調整はこちらでやるということと、どのように乗れば良いということもわかってくれています。そのあたりはあれだけのジョッキーなので、心配はしていないです」

(馬場状態に注文は?)
「少し渋った馬場でも走ったこともありますし、速い馬場になれば時計もありますし、あまり気にしないでいます」

(枠順は?)
「距離の不安がある以上は最短距離を走りたいので、外から内に切れ込むよりは内側で真っ直ぐ走っていきたいなと思います」

(正面スタンド前のスタートに関しては?)
「普段、ゲートの入りや駐立で何もない大人しい子です。ただ競走馬なので、当日になってみなければわからないですけど、今のところは不安はないですね」

(本番でどのような走りができれば?)
「自分の競馬に徹するだけなので、それだけは守って出た結果を楽しみにしたいですし、結果を受け止めたいですね」

(ダービーへの思いを)
「開業した頃は意識しないで1つ1つと思ってやってきたのですけど、先輩方がダービーを非常に熱い思いで迎えられる姿を10年以上続けて見てきて、自分も日本人である以上は日本ダービーにこだわりを持つべきだなと思って数年前からやっています。これまでチャンスのある馬は何頭かいたのですけど、今回出走させるのが初めてになりそうですし、納得した状態で出せそうです。非常に運が良いですし、良い迎えられ方ができそうなので楽しみです」

(最後に一言)
「後ろから行くことになると思うのですけど、皆さんも距離が持たないと不安を抱えながらも、来るのかな、来ないのかなとかドキドキされながら観るのだと思うんです。皆さんに大きな声を出してもらえるように、そんな走りをしてくれればと思っていますので、応援よろしくお願いします」

(取材・写真:佐々木祥恵)

 
マカヒキ川田「どういう競馬になるかは当日次第」
 

■マカヒキに騎乗予定の川田将雅騎手

――皐月賞を振り返ってください
川田「よく頑張ってくれたと思います」

――レース初騎乗の印象は?
川田「ひじょうにコントロールしやすかったですし、次の東京2400に向けてなんら不安なくというかんじです」

――今回、1週前追い切りに騎乗された印象は?
川田「前回の皐月賞では1週前で時計が早くなり過ぎました。その点、今回はセーブすることが出来ました。その分よりいい状態で当日を迎えてくれるのでは、と期待しています」

――東京2400は?
川田「何よりも東京競馬場に変わるのはプラスだと思います。中山よりはるかに競馬しやすいと思います。距離延長も折り合いになんら不安がないので心配していません」

――どんなレースをしたいですか?
川田「リズムよく走りさえすれば、と思います」

――後方からの競馬になるのでしょうか?
川田「そういう競馬を続けてきていますからね。(でも)ゲートを出るようになってきていますし、そういうところも含めてどういう競馬になるのかは当日次第でしょう」

――馬場状態はやはり良馬場がいいですか?
川田「はい、もちろんです。良馬場で、きれいな馬場であるほうがこの馬の能力を発揮できると思います」

――相手関係は?
川田「どれというわけではなく、本当に強い馬がたくさん揃いました。その中の1頭に乗ることが出来て、本当にありがたく思います」

――川田騎手自身のダービー制覇への思いは?
川田「何よりもこの馬にチャンスがあるので、この馬がダービー馬になれるようにと思っています」

――最後にひとこと
川田「これだけすばらしいメンバーが揃うダービーですから、何よりも今年のすばらしいメンバーのダービーを楽しんでもらえたらいいなぁと思いますし。その中でマカヒキがダービー馬になれるように僕がしっかり頑張りたいと思います」

■マカヒキを管理する友道康夫調教師

――今回、中5週ですが中間の調整は?
友道「今年に入って3回使ったんですけど、本当に馬もしっかりしてきて使うたびに競馬のダメージが少なくなっています。今回は本当にいちばん回復が早かったので、ここまで順調に調教を重ねることができました。先週まではしっかり体を鍛える調教をやっています」

――最終追い切りの手ごたえは?
友道「しっかりとした走りで、いいかんじできています。いつものパターンで当該週は坂路で息をつくる程度にやりました。今日は坂路の馬場状態が少し時計のかかる状態だったので、あまり無理はしないようにというかんじで乗りました。見ていても、本当に楽な手ごたえであがってきて、それでもいい時計が出ている。本当に力があるな、と改めて実感しました」

――皐月賞は2着でした
友道「時計的にはこの馬の競馬はしていると思います。ただ、競馬なので位置取りや展開などもあっての2着だと思うので。マカヒキの走りはしていると思います」

――デビューから4戦連続上がり最速でしたね
友道「そうですね。やっぱり最後の脚はすごいですね」

――今回も最後の脚は使えそうでしょうか?
友道「そうですね。先週、川田ジョッキーに乗ってもらったんですが『皐月賞のときよりパワーアップしている。もともと乗り味のいい馬だったけれど、さらによくなった』という言葉をいただきました。本当にまた一段とすごい脚を使ってくれると思います」

――舞台は東京2400です
友道「左回りは初めてなんですけども、火曜日と日曜日の馬場でも乗っているので(注:この日は左まわりで走れる指定日)、問題ないです。距離の2400についても折り合いがつく馬なので問題ないと思います」

――相手関係は?
友道「皐月賞のメンバーに加えてトライアルの勝ち馬も強いですよね」

――その中でどういうレースをしていきましょう?
友道「この馬の競馬をしてくれればいいです。位置取りはジョッキーに任せてありますし、どの位置からでも対応してくれると思います」

――最後の脚はすごいものがありますね
友道「そうですね。調教でもやればいくらでも出るというかんじです。あまりやり過ぎないように気をつけているくらい、動きますよ」

――ダービーへの想いは?
友道「みんながダービーを目標にきていますし、アンライバルドで一番人気で負けていますのでね。今回はなんとか」

――最後にひとこと
友道「うちのマカヒキはここまで順調にきています。今年は豪華なメンバーです。ファンの皆さんには当日、競馬場に足を運んでいただき、応援いただき、その中でいちばんマカヒキに応援よろしくお願いします」

(取材・写真:花岡貴子)

 
ディーマジェスティ二ノ宮師「喜びを分かち合いたい」
 
 

 皐月賞馬ディーマジェスティ(牡3・美浦・二ノ宮敬宇)が、主戦の蛯名正義騎手を背に二冠に向けてウッドチップコースで最終追い切りを行った。管理する二ノ宮調教師が、追い切り後に共同記者会見に臨んだ。

(皐月賞馬として迎える大一番を迎える気持は?)
「調教も終わりまして、厩舎で馬を見てきましたけども、非常にリラックスしているので安心しました」

(最終追い切りについて)
「皐月賞後はここを目標に来たわけですけど、馬の回復もとても早くて順調に来ていました。最初は先週もジョッキーに乗ってもらって、また今日も乗ってもらおうと考えていましたが、騎手が乗ると速くなりますので、先週はいつも乗っているウチの助手に任せて調教をして、その具合を見て今日の調教メニューを考えました。蛯名ジョッキーには、前の馬も走るので、少し後ろから長めに行って、終いはスーッと馬の感じで行ってくださいと伝えました。予定より少し速くなりましたけど、中間の状態もとても良かったですし、順調だと感じました」

(皐月賞を振り返って)
「スタートして外に膨れてしまったのですが、レースが非常に上手な馬なので、直線を向いて左手前になった時には、来てくれると思いました。想像以上に終いの脚を使いましたし、騎手もベテランで落ち着いて乗ってくれて、久しぶりに良いレースを見させてもらいました」

(歓喜の皐月賞からここへと目標を切り替えて?)
「一番重要なのはやり過ぎない、無駄な走りをしないということで、間にレースを使うことは全く考えていませんでした。ピークの状態でダービーに持っていけるような調教をしたいと思っていましたが、先週、そして今日と理想の調教ができました」

(生まれた時からこの馬を見てきて感じたことは?)
「この馬の下もそうですが、生まれた時から見てきました。マイラーか、それより少し延びたくらいの距離が良いのかなと考えていましたが、血統的にも母系を辿るとヨーロッパの非常に素晴らしい血統ですし、距離が延びても大丈夫なのかなと。僕の予想とは少し違いました。母父のブライアンズタイムも底力がありますし、そのような血統を考えると同じディープインパクト産駒でも、今までとは少し違う走りをするのではないかなと感じています。

 生まれた時からずっと見ていますので、自分の子供みたいな感じですけど、まだまだ良くなりそうです。体型も入厩してきた時と随分変わっています。以前は前駆だけで走っていたのですけど、共同通信杯が終わって徐々に後駆の方に筋肉がついてきて、理想的なマイラータイプの体型です。その体型で距離が延びても大丈夫ということは、心肺機能が優れているのかなと感じています」

(精神面での成長は?)
「ヤンチャですけど、物事に動じることなくドッシリしていますし、どこに行っても大丈夫という感じがします。そのような馬が、オープン馬になるのかなと思いますけどね」

(セールスポイントは?)
「東京でも馬群から真ん中を突いてきましたし、皐月賞のように外からの競馬もできたように、いろいろな競馬ができます。調教助手や厩務員も、意識して落ち着いて動じないような馬に育てたいということで調教をしていましたので、本当に落ち着いてレースができる、無駄なことをしないでレースに集中できるようになってきたと思います」

(2戦2勝の東京コースについて)
「直線が長い分、バラけるでしょうから、自分の力が発揮できる東京コースは非常に良いと思います」

(2400mに関しては?)
「先ほども申しましたが、血統的にも長いところも大丈夫だと思いますし、掛かるところもありません。それは日頃の調教でも蛯名騎手に教えてもらっていますし、ウチの調教助手にも長い距離を持たせるような調教をしてもらっていますので、心配していません。かえって良いと思っています」

(ではここまでイメージ通りに調教ができている?)
「普段の調教もそうですけど、馬場に出てゆっくり常歩をしたり、馬場を替えたりして少しずつ教えてました。また運動の時も、教育しながら段々とステップアップして、こういう長い距離でも持つような調教をしてきました。

 また随分落ち着きが出てきまして、最初の頃は鞍を置いて馬房から出した時には飛び跳ねていましたけども、馬が成長したこともあると思いますが、最近はそういうこともなくなりました。どうやったら2400mを持たせられるような馬を作れるかという目標がありましたので、そこはスタッフが考えてやってくれましたので、今日も非常にリラックスして落ち着いていましたね」

(馬場状態、枠順に注文は?)
「枠順に注文はありませんし、天候もそれで変わることはありませんから、一生懸命集中するだけです」

(二冠に向けての思いは?)
「ホースマンなら誰もがクラシックに勝ちたいでしょうし、私もその通りだと思います」

(二ノ宮師にとって日本ダービーとは)
「何回か挑戦させてもらいましたけど、非常に難しいですし、重みもあります。私の師匠の橋本先生も2回取っていて、その時の苦労も下から見ていましたけれども、やはりダービーというのは我々の目標ですし、何とかして皆で取りたいです。またその喜びを馬主の方や生産牧場と分かち合いたいと思っております」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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