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【アメリカJCC(日曜=22日、中山芝外2200メートル)新バージョンアップ作戦】年明けの中山開催の最終週に行われるGII。古馬中距離砲は今年、新設GIの4・2大阪杯が春の最大目標となるだけに重要な一里塚となりそう。新VU作戦の明石尚典記者は左前屈腱腱鞘炎からカムバックした世代屈指の実力馬リアファルに◎。1年近い長期休養を叩かれて完全復活の時が来た。
日曜(15日)の中京は月曜へ、京都は火曜へとスライド。日本列島を覆った寒波により競馬開催も多大な影響を受けたものの、不幸中の幸いか週央の調教スケジュールは通常通り。変則調教を避けられたことは今週末の出走を予定していた陣営にとって何よりの朗報だろう。
ただ、懸念されるのは悪天候の影響を受けながら開催を消化したことによる馬場レベルの低下。ましてや今は日照時間の短い厳寒期。芝の傷みが例年以上に加速することは避けられまい。それは土、日で変わりなく開催を消化した中山とて同じ。より力のいる馬場へと変化している可能性は頭に入れておきたい。
当欄の本命はリアファル。もともとダートを主戦場としてきたクチだけに厳寒期の馬場もさほど気にならないが、それ以上に高く評価したのは神戸新聞杯1着→菊花賞3着という現5歳世代屈指の実績。神戸新聞杯は4ハロンごとのレースラップ3分割が前4ハロン49秒4→中間4ハロン51秒2→ラスト4ハロン46秒1。スローペースに持ち込んで、ラスト3ハロンすべて11秒台で逃げ切り勝ち。時計は平凡も皐月賞2着→ダービー4着のリアルスティールを2馬身ちぎり捨てたのだから決してフロックではない。
好位から進めた菊花賞は5ハロンごとの3分割で60秒2→64秒4→59秒3。一見、中間5ハロンでの中だるみが大きいように映るものの、3分01秒0の快レコードを叩き出した2014年(勝ち馬トーホウジャッカル)でも中間5ハロンは61秒3。中間5ハロンを除いた前5ハロン+後5ハロンというのが近年の菊花賞の図式なのでとりわけ問題ではない。むしろ先行勢総崩れの中、上位2頭と走破時計で0秒1差、自身上がりも0秒2~3差なら負けて強し。勝ったキタサンブラックより続く有馬記念で支持を集めたのも納得の好パフォーマンスを見せている。
残念ながらその有馬記念で故障(16着)。長期離脱を余儀なくされたが、師走の金鯱賞でターフへ復帰。ラスト3ハロン11秒3→11秒2→11秒5=34秒0(レースラップ)と直線の坂の中京にしてはまれに見る高速上がりを刻んだレースで自身上がりが33秒7。これなら復活ののろしには十分過ぎる数字と言っていい。
菊花賞でしのぎを削ったキタサンブラック、リアルスティールは今や押しも押されもせぬGI馬。はるか先を行くライバルたちと再びあいまみえるためにも…。まずは2つ目のGIIタイトル奪取が至上命令となる。