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    皐月賞

    皐月賞予想|2017年|共同会見まとめ

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    ヤフーニュース

    レイデオロ藤沢和師「皐月賞は難しいレース」/皐月賞共同会見
    ホープフルS(GII)を含め、3戦3勝のレイデオロ(牡3・美浦・藤沢和雄)が、今年初戦となる皐月賞(GI・芝2000m)に向けて、ウッドチップコースで3頭併せで追い切った。管理する藤沢調教師が共同記者会見に臨んだ。

    (前走のホープフルSを振り返って)
    「2歳で短い期間に3回使ったのですが、競馬はすごく強かったと思っています」

    (ここまでの調整過程は?)
    「2歳戦で2000mを3度使いましたし、前走後は疲れを取るということでゆっくり牧場で調整していました。1か月前に帰厩して、今週に向けて徐々にペースアップしてきています」

    (この1か月の間の変化は?)
    「最初来た頃はおっとりしていたのですが、徐々に気は乗ってきていると思います」

    (2歳時と比べて変わってきた点は?)
    「2歳のうちは短期間で競馬を使ったせいか、気が乗り過ぎるところがあったのですが、今回帰ってきてからはおっとりしています。調教をもう少しした方が良いのかなと思うくらいのおっとりした感じで、良いなとは思っています」

    (今日の3頭併せの追い切りについて)
    「彼もそんなに調教では速い時計は出さないのですけど、今日はゴール前だけ並ぶようにということで、ゴールしてからは1ハロン、2ハロンと流していきました。予定通りの調教でした」

    (今回の位置取りは?)
    「これまでは後方だったりと、まだ少し競馬が荒いところがあったのですけど、今回は皆強い馬たちですから上手に競馬をしてもらいたいです」

    (馬場が悪くなった場合は?)
    「皆同じ条件ですし、経験はないですけど、大丈夫だと思います」

    (希望の枠順はある?)
    「いえ、大丈夫です」

    (牡馬のクラシックタイトルへの思いを)
    「いつも勝ちたいなと思っています。皐月賞というのはまた難しいレースですね。コースもそうですし、時期も難しいです。まだ(牡馬のクラシックは)勝ったことがないので、勝ちたいなと思っていつもやらせてもらっています」

    (最後にファンへのメッセージを)
    「昨年は素晴らしい成績だったので、今年もまた良いレースをしてもらいたいと思って期待しています。応援してください」
    サトノアレス戸崎騎手「確実に馬は良くなっています」/皐月賞共同会見

    昨年の2歳チャンピオンのサトノアレス(牡3・美浦・藤沢和雄)が、ウッドチップコースで3頭併せの追い切りを消化。その後、藤沢調教師と戸崎圭太騎手の共同記者会見が行われた。

    ■藤沢調教師

    (前走のスプリングS4着を振り返って)
    「スタートのタイミングが悪く、そのおかげで位置取りも悪かったので、4着は仕方ないと思っています」

    (中間の調整は?)
    「1度使って、お陰様でその疲れもなく、順調に調整できています」

    (ひと叩きして変わってきた部分は?)
    「だいぶ気が乗ってきて、良い感じになってきたと思います」

    (今日の追い切りについて)
    「いつもそんなに速い時計を出す馬ではないのですが、今日の道中の動きも良く、ゴール間近も一生懸命で良いフットワークだったと思います」

    (距離が延びる2000mについては?)
    「1800mは経験があるので、何とか走れると思います。そんなに掛かる馬ではないので、心配してないです」

    (中山の適性は?)
    「中山は3度目ですが、最初は未勝利戦だったのでうまく行きました。難しいコースなので何とか対応をしてもらいたいです」

    (先行したり、ある程度控えた競馬もあったが、今回の道中の位置取りは?)
    「前走はたまたまタイミングが悪かっただけで、そんなにスタートが悪い馬ではないので、みんなと一緒に走れれば何とか頑張ってくれると思います」

    (枠順の希望はある?)
    「それは大丈夫です」

    (ファンへのメッセージを)
    「前走は随分応援してもらったのですが、残念な結果でした。今回は馬も体調が良さそうですし、また頑張ってくれると思うのでよろしくお願いします」


    ■戸崎騎手

    (前走を振り返って)
    「スタートで躓いてしまって、そこから少しリズムを崩すような形になりました。その後は馬自身もリズム良く走ってはくれましたけど、そういった部分で伸びを少し欠いてしまったかなと思います」

    (追い切りに乗ってみての感想は?)
    「先週の1週前も乗せて頂いたのですけど、そこからまた良くなっている感触を今日得ましたし、確実に馬は良くなっています」

    (2週連続して乗って、前走と変わった点はある?)
    「ありますね。前走は追い切りから初めて乗せて頂いたのですけど、その時よりは全く違う雰囲気で前向きさもあります。前走はやはり休み明けだったのだろうなと感じますね」

    (2000mの距離については?)
    「前走乗ったイメージとしては、全然問題ない感触は得ています」

    (今回どのくらいの位置取りで競馬を?)
    「スタートだけ気をつけて、後はいろいろ考えたいと思っています」

    (枠順の希望は?)
    「極端な枠順にならなければ良いと思います」

    (ファンにメッセージを)
    「2歳チャンピオンということで前走も乗せて頂きましたが、不甲斐ない結果で申し訳ない気持ちもありますので、このGIでしっかり良い騎乗をして、良いパフォーマンスを見せたいですね」

    アウトライアーズ田辺騎手「冷静になって乗りたい」/皐月賞共同会見

    トライアルのスプリングS(GII)で2着に入り出走権利を取ったアウトライアーズ(牡3・美浦・小島茂之)が、田辺裕信騎手を背にウッドチップコースで最終追い切りを消化。追い切り後に小島調教師と田辺騎手の共同記者会見が行われた。

    ■小島調教師

    (前走を振り返って)
    「休み明けだった分、少し切れがなかったかなという感じがしますね。ただしっかり調教をやってきたということと、最後ちゃんと2着に来てくれたので、そういう意味では評価していいかなと思います」

    (中間の調整は?)
    「疲れもそれほどなくて落ち着いていたので、早いうちから時計を出してきて、内容の濃い調教ができました」

    (今日の追い切りの指示は?)
    「中間は落ち着き過ぎているところが気になっていました。元々かなり興奮しやすくてカッカするタイプなので、それを注意してずっと調教をやってきたのですけど、今回はカッとしてもすぐに落ち着くんです。それは(本来は)良いことなんですけど、(この馬の場合)その点が良いのか悪いのか…。

      先週乗った田辺騎手も『すごくフワッとしている』と言っていたので、今日は前に行っている2頭を目標にしました。心臓や体はできていると獣医さんからも太鼓判を押してもらったので、前にいる馬を抜いても抜かなくてもどちらでも良い、攻めるか攻めないかどちらに転んでも大丈夫なデキだからと田辺騎手に任せました」

    (追い切りの評価は?)
    「スタートして少し置かれてかなり後ろからになりました。ゴール板を過ぎて併入した感じですが、最後はしっかりとしていました。気持ちの方は良く言えば落ち着いている、気になる言い方をすれば、気持ちが乗ってこないという感じもあります。ただ『何も知らないでこの馬に初めて乗ったとしたら、すごく良いですよ』と田辺騎手も言っていました。落ち着いていたのでしっかり攻められたので、そういう意味ではやり切って出走させられるなと思っています」

    (精神面での成長があった?)
    「ちゃんと暴れるところとか、元気良いところは見せるので、元気がないわけではないです。ただ火がついた後の戻りが早く、走ってからのムキになる度合いが減ったというだけなので、距離が延びて良い方に出てくれるのではないかと今は思っています」

    (3戦3連対の中山コースの適性は?)
    「2000mや1600mとその時々の精神状態に合わせて距離を使い分けてきました。今回は落ち着いている状況で1度勝っている中山2000mを使えるのは、中山に実績がある分、気持ちは楽ですね」

    (相手関係について)
    「ウチの馬にまで人気が回ってこなそうなくらいメンバーが揃っているので、そういう意味ではレースを楽しみにしています。こんな混戦でしかも牝馬も出ますし、こちらは不安要素がないので、その中でどんな競馬ができるのかなとファン目線みたいな感じで楽しみですね」

    (今回はどのような競馬を?)
    「前はスタートした後にムキになって行っていたのですけど、今は調教でもフワーッと出ていくので、馬が行く気なければ行かなくても良いのではないかと、今日話をしました。もしかすると競馬ではいつも通りスッと中団に自分から行くかもしれないですし、田辺騎手も無理に促すタイプではないですから、馬のリズムを守って真ん中より後ろになるのかなとも思っています」

    (枠順の希望は?)
    「枠が決まってからは良かった、悪かったという話になると思いますが、今の時点では無事に出られれば良いと思っています」

    (馬場も荒れてきて雨予報もあるが?)
    「血統的にもこなせるのではないかとは思うのですが、この時期の競馬はこなせると思っていたのにということは良くありますよね。下手という感じはしないので、良馬場でも悪くなっても対応できると思って週末を迎えられる分、今の時点では気分的には楽です」

    (ファンへのメッセージを)
    「応援してくださる方も少なからずいらっしゃると思うので、そういう方たちの期待に応えられるように調教をしっかりやることができました。あとは当日アウトライアーズがどういう状態で出るか、どんな走りをしてくれるかを私も楽しみにしているので、皆さんの応援も頂ければと思います」


    ■田辺騎手

    (前走を振り返って)
    「新馬の1600mのあとの未勝利の2000mではうまく溜めがきいて勝てましたが、段々気が入ってきたので1600mの路線に戻して勝ち上がってきました。前走は皐月賞を意識して距離を延ばしての1800mで、それがどう出るかが1番の課題でした」

    (課題に対しての答えは)
    「調教から思ったよりおっとりしてきて、良い意味で言うと1600mっぽくないなという感じはしていました。前哨戦なので当然勝ちたかったですけど、皐月賞に良い形で向かいたいというのが1番にあったので、良かったかなと思います」

    (2000mへの展望も開けた?)
    「1800mも2000mもあまり変わらないなと思っています。あとは当日の雰囲気次第ですけど、前走後も特にイレ込んでいる様子もなく、当然レースを使ったことで息持ちも追い切りの感じでは良いので、調子は上がっていると思います」

    (今日の追い切りについて)
    「先週も自分で乗って終い強めにやったので、今日また追って少しテンパるかと思ったのですが、意外と落ち着いて走ってくれていたので良かったです」

    (今回の作戦は?)
    「前走は負けましたが、それによって印が落ちてマークが薄くなるのはこの馬にとってはプラスですし、戦略を立てやすいと思います。レースの流れ次第ですけど、いろいろ考えていきたいです」

    (枠順の希望は?)
    「特にないですね。馬場状態もありますし、綺麗な芝から発走させたいとは思うので、真ん中より外くらいがほしいというくらいで、特にここが良いというのはないです」

    (クラシック初制覇のチャンスが巡ってきたが?)
    「この馬の素質は新馬戦に乗せてもらった時から感じていたので、順調にここまで来られたのはとても嬉しいです。皐月賞というのはクラシックの始まりですし、ここだけにとらわれず、この後どうつなげていくかだと思うので、自分の気持ちというよりも、冷静になって乗りたいと思います」

    (最後にメッセージを)
    「GI路線に出られるのではないかと思って去年の夏から乗ってきましたが、思った通り成長を遂げてくれましたし、やっとスタートラインに立てたなという感じです。これから一緒に大きいところを取れればとても嬉しいです」

    スワーヴリチャード四位騎手「なるべくいい馬場で」/皐月賞共同会見

    ■スワーヴリチャードに騎乗予定の四位洋文騎手

    ――新馬からすべて手綱をとった馬でのクラシック参戦ですね。この4戦を振り返ってください。
    四位 期待の大きい馬ですからね。新馬戦は勝てませんでしたが、そのあと勝って重賞も勝ちました。満足しています。

    ――前走の共同通信杯では余裕のあるようにも見えました。
    四位 なるべく負担をかけずに勝ちたかったレースでした。

    ――この馬のいいところは?
    四位 非常にパワフルですし、直線もいい脚で来てくれるので頼もしいと思っています。

    ――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
    四位 先週、結構いっぱいやっているので、今週は輸送もあるのでなるべく負担をかけないで、終いも馬なりでいいかんじで来れました。よかったと思います。

    ――このローテーションについては?
    四位 もともと予定していたローテーションですし、あそこを勝ったことでじっくり調教は出来ていると思うので。いいかんじで来ていると思います。

    ――今回は初めての中山コースです
    四位 中山の皐月賞というのは、どうしてもゴチャつきます。東京とは流れも違う。この馬自身、まだそんなに器用さがないので東京のような広いコースのほうが競馬しやすいだろうな、というのはありますけども。今週は頭数も多いですし、なんとか上手に乗ってうまいこと捌ければ十分チャンスはあると思います。

    ――中山2000mという舞台については?
    四位 1コーナーは当然ゴチャつくので、なるべくゴチャつかないところにスッと入れるといいな、というところですね。要はスタートから1コーナーまでがどういうかんじでいけるのか、というところだと思いますけどね。

    ――枠順は考えていますか?
    四位 そこはあんまりまだ考えてないです。今回GIで戦ったことない馬も多いし、そう甘くはない。まわりも強い馬ばかりです。春は皐月賞からダービーという予定なので、ダービーに向けてここではいいレースをしてくれないと困りますし、僕もこの馬に期待しています。

    ――相手関係は?
    四位 強い馬ばかりなので、いろいろ作戦を練っています。あとは当日、なるべくいい馬場でやりたいですね。

    ――最後に抱負を。
    四位 たくさん強い馬がいますが、僕の馬も頑張れると思うので皆さん応援してください。
    ファンディーナ岩田騎手「この馬の能力を信じて乗るだけ」/皐月賞共同会見
    ■ファンディーナに騎乗予定の岩田康誠騎手

    ――牡馬クラシックへ名乗りをあげる一戦です。お気持ちは?
    岩田 チャレンジ、大事な一戦だと思います。

    ――新馬戦での印象は?
    岩田 非常に強い内容で勝たせていただきました。

    ――逃げて余裕の勝利に見えましたが、いかがでしたか?
    岩田 そうですね。逃げるかたちになったんですけど、それほど無理せず行けましたし道中もスムーズでした。

    ――フラワーCも余裕しゃくしゃくに見えましたが?
    岩田 フラワーCでどんなレースをするのか、と思っていました。それ相応の強いレースをしないと次のステージに進めないと思っていました。パドックでイレこみましたが、レースにいったら冷静でしたね。ファンディーナは完歩のストライドが大きいんです。3、4コーナーでジッとしていようと思ったんですが、馬が行く気になったので行く気に任せて加速しました。

    ――どんな馬なのでしょうか?
    岩田 普段はおっとりして冷静というか、かかるところがない。それが一番印象強いですね。

    ――今度は牡馬相手に中山2000m、器用さも求められる一戦となりますが、そのあたりは?
    岩田 初めて牡馬の一線級と戦うということで、どんなレースをするのかな?という楽しみがあります。この馬の能力を信じて乗るだけです。

    ――ポジション取りはいかがですか?
    岩田 この馬のスタイルを崩さずにスタートして、この馬のリズムを守ったら前々のレースになるでしょうし、いいパフォーマンスをみせてくれると思います。

    ――フラワーCの後は騎乗されましたか?
    岩田 火曜日の調教に乗りました。坂路からCWというメニューをこなしましたが、すごく落ち着いていました。

    ――岩田騎手はジェンティルドンナやウオッカの背中を知っていますが、この馬はいかがですか?
    岩田 似たような背中をしています。スピードもパワーもあります。名牝になれるような器だな、と思います。

    ――最後に意気込みを。
    岩田 強い相手になりますが、この馬の能力を信じて頑張ります。


    ■ファンディーナを管理する高野友和調教師

    ――まず、新馬戦を振り返ってください。
    高野 ゲート練習もしてたんですが、出たことがなかった。ほぼ出遅れると思っていました。そこで岩田騎手に「多分出遅れる。ひっかかることは絶対ないだろうけれど」と話していたら、ああいう競馬になりました。事前の状況から能力は感じていましたし、競馬にいってその能力をスムーズに出せるタイプだと思いました。

    ――続く、つばき賞では新馬と違う勝ち方でした。
    高野 メンバーみて、枠みて、ジョッキーとは前に行く馬を想定していたので、それを見ながらの競馬にしようと打ち合わせしていました。ペースはスローでしたが能力を信じていたし、スローで普通だったら厳しいレースになるところでしたが、見ていて安心でした。

    ――フラワーCはどうでしょう?
    高野 レース内容というより、輸送したあとの馬のかたちや雰囲気をみたいと思っていました。レースについてはいいパフォーマンスを見せられる状況であったので、結果については馬の能力を信じていれば出るかな、と思っていました。外枠だったのでストレスなくクリアできたんじゃないかな、と思います。

    ――ペースについてはいかがでしょうか?
    高野 ペースが上がったから対応できない、という気性ではないのでそこは大丈夫だと思います。ジョッキーの意のままに、ペースへの対応は容易にできると思います。

    ――この馬のセールスポイントは?
    高野 潜在能力はすごいものを感じますね。ただ、牝馬なのでまだ馬体はこれからだし、現状は素質だけで3つ勝たせてもらっているというかんじです。調整については、まだまだ成長過程ですしひ弱な面も抱えています。その素質だけでこれだけ走ってくれるので、パンとしてきたらどれだけすごくなるのかな、と思っています。

    ――舞台は中山、距離は前走から1ハロン延びます。
    高野 これまで楽して勝ててますので、距離は1ハロン延びても対応できるでしょう。コースは経験出来ているし問題ないと思います。

    ――調教ですが、1週前追い切りについて教えてください。
    高野 年明けから中3週、中3週と使っているので既に仕上がっている状況です。調教でさらに能力を伸ばそうというのではなく、馬の状態を適度にいい状態に保つことを心がけていました。今回も整える程度ですが、併せ馬にして気を抜かないようにして、いい1週前追い切りが出来ました。

    ――今朝の最終追い切りは?
    高野 まず、無理しないように。あと、今朝の坂路は悪くて時計の出ない馬場でしたから、無理せずに安全に普通に乗ってくればというかんじでした。1週前と同じように、併せ馬で折り合いに気をつけながら、という内容でした。

    ――道悪はいかがでしょうか?
    高野 そこはやってみないと分からないんですけど、こなすんじゃないかな、という前向きな見立てをしています。

    ――もし制すれば、牝馬が69年ぶりの優勝という快挙となります。
    高野 歴史的なことは僕らとしては意識していません。若い3歳牝馬で状態もまだ不安定。ファンディーナ号が力を出せるように状況を持っていくということ。その1点だけに集中していますから、相手が男だからとかは考えていません。

    ――その先の話をするのは早いとは思いますが、ダービーも視野に入れていると聞いています。
    高野 無事ここを走れたら、夢はダービーに行くことです。

    ――最後に意気込みを。
    高野 馬主さんも生産者さんも、この馬、この牝系に賭ける相当な期待や思いというのは受けています。我々はそれにこたえる義務があります。ファンの方々のためにも、きっちりその義務を果たして精一杯の仕事をしたいと思います。
    ウインブライト松岡騎手「自分の描いてきた競馬を」/皐月賞共同会見
    トライアルのスプリングS(GII)を快勝して皐月賞(GI・芝2000m)に出走するウインブライト(牡3・美浦・畠山吉宏)。松岡正海騎手が手綱を取って、ウッドチップコースで最終追い切りを消化。追い切り後に畠山調教師と松岡騎手が共同記者会見に臨んだ。

    ■畠山吉宏調教師

    (前走のスプリングS・1着を振り返って)
    「トライアル、最低3着という目標でやってきたのですが、それが最高の形で権利を取ることができたので、本当に良かったと思います」

    (この中間の調整は?)
    「上がって来て馬に大きなダメージ、変調がなかったので、普段通りの攻め馬で組み立てていきました」

    (前回、馬体重が減っていたが?)
    「500万の若竹賞を勝って放牧に出まして、スプリングSを逆算して戻してきた時の馬体重が460キロ台でした。そこから調教を積みながらも、毎週少しずつ増えていました。ただレース当日の減りがある程度はある馬で、スプリングSの時は多めに減ったのは確かですが、それは範囲内だったと思いますし、結果があのようなレースでしたから、その部分も心配していないです。

     前走後も飼い葉食いの落ちは全くないですし、週に2キロ、3キロずつ増えています。それも馬体回復に専念するというよりは、調教のパターンも変えず、追い切りをこなしながら増えてくれています。今週始めで470ちょっとくらいの体重がありましたし、今週もしっかり追い切っていますから、前走と大きな変わりがなく出走できると思います」

    (松岡騎手騎乗での今日の追い切りだったが、出した指示は?)
    「1頭前に古馬を置いて、前半は折り合い重視で、終いの反応を試すというようないつものパターンで調教をしました」

    (中山コースはマイルで2着、1800m戦で2連勝だが、中山の適性は?)
    「結果が示すように中山コースは上手に走れていると思います。今回は前走から1ハロン延びて2000mになりますが、前走、2走前の感じを見れば全く問題ないと思っております」

    (相手関係については?)
    「初めて対戦する馬たちもいますし、まして更にメンバーも強くなりますが、不利なく自分の競馬ができれば遜色はないと思っております」

    (ある程度中団から早めに動いて差す形が何度かあるが、皐月賞での作戦は?)
    「まだ枠順も出ていませんし、ジョッキーの手の内に入っていますから、ジョッキーに任せる感じで良いと思います」

    (希望する枠順は?)
    「特にはないですね。枠については、心配はしておりません」

    (レースへの抱負を)
    「この中間も馬はとても元気に調整をすることができました。当日も良いレースができると思いますので、応援よろしくお願い致します」


    ■松岡騎手

    (前走のスプリングS・1着を振り返って)
    「まだ馬に競馬を教えている段階なので、課題を持ってレースをしたのですけど、うまくいったと思います」

    (課題というのは?)
    「お姉ちゃん(ウインファビラス)と一緒で前向きな気性なので、前半うまくなだめてあげるというのがステップの1つ目、そこから一気にトップギアにならないように徐々に加速していくというのが2つ目、最後に馬を交わしてからソラを使わせないというのが3つ目のステップでした。そのように徐々にやってきたつもりですし、スプリングSでは動き出しも徐々に滑らかになっていました。

     2走前の若竹賞(500万下・1着)の時は指示に対して少し反応が良すぎるところがあったのですけど、そのあたりも段々滑らかになってきていて、ガソリンの使い方を覚えさせていくというのが僕はこの馬にとっての課題だなと思っています。お姉ちゃんで失敗したことが大きかったですね」

    (今日の追い切りは?また調教師からの指示は?)
    「非常に良い動きでした。毎週コミュニケーションを取っているので、そんなに指示はなかったですが、いつも相談する形を先生は取ってくれます」

    (前走は馬体重が減っていたが?)
    「体は多分戻っていると思います。追い切り前で470キロ以上あるという話を聞いていましたので、今日も終いは軽すぎないようにしましたし、それだけ追えるということは体に不安がない証拠ととらえてもらって良いと思います。張りも戻っているし、毛ヅヤも良いし、状態はどこを取っても前走以上だと思います」

    (体の緩さについては?)
    「乗った感じは幼いなと思うところがまだあります。重賞常連の馬特有の重厚感というのが乗っていてまだ物足りないです。そういうのがついてきそうな雰囲気はありますし、完成されるのは古馬になってからなのかなという感じがしますね。そこまで成長を促していけるかが大事だと思います」

    (前走から距離延長の2000m戦については?)
    「1回も走ったことのない距離ですが、乗っている感触からは不安は感じないですね」

    (中山での2連勝は外めでコーナーから動いていく形のレースだったが、今回は?)
    「競馬に行ってみないとわからないですけど、いろいろなパターンを想定しています」

    (希望の枠順は?)
    「自分で決められないので、何番でも良いです」

    (雨予報が出ているが、道悪については)
    「そんなに苦手な方ではないと思うので、もしすごい道悪になって皆が外を回るのだったら、ゴールドシップのように内を回る競馬も考えています」

    (松岡騎手といえばサンツェッペリンでの2着がちょうど10年前になるが、今回は?)
    「サンツェッペリンやマイネルチャールズなど、この時期になると思い出す馬がいるので、そのくらいの着順を目指したいと思います」

    (最後にファンにメッセージを)
    「初めて対戦する馬もいますし、何とも言えないのですけど、自分の描いてきた競馬を大きな舞台でできるよう頑張りたいと思います」
    カデナ福永騎手「高いポテンシャルを感じています」/皐月賞共同会見
    ■カデナに騎乗予定の福永祐一騎手

    ――3戦目から騎乗していますが、振り返っていただけますか?
    福永 東京で初めて乗せてもらったとき、窮屈なところがあって追い出しが遅れましたが非常にいい走りをしてくれました。高い素質を感じました。次に重賞に挑戦するにあたっては十分チャンスはあるな、と思いました。

    ――次走の京都2歳Sはいかがでしたか?
    福永 少頭数の中、折り合いに気をつけなければいけませんでした。スタートしてからの位置取りがカギになるな、と思っていたんですが。道中、だいたいイメージどおりの流れになって、相手とみていた馬の真後ろを取れて、折り合いに専念するだけでいい状況ができました。最後は期待していたとおり、いい脚を使ってくれました。まだまだ課題はありますが、その中で重賞を勝ってくれたのでクラシックシーズンが楽しみになりました。

    ――そして、弥生賞を迎えました。
    福永 競馬で口向きというか、抑えると嫌がるそぶりをみせていたので、そういった面を解消したいと考えていました。馬に慣れてもらう意味もあって、僕は調教から参加させてもらったんですが、調教ではそういった面は出さないようになっていました。正直、調教の段階では目一杯仕上げてはいなくて体に余裕があるなと思っていたんですが、競馬で跨ったときには動ける態勢になっていましたね。自分で体をつくるタイプなのかな、と思いました。

     レースは予想どおりのスローペース。その中でどうやって我慢して最後の末脚を使えるのかをテーマに掲げていましたが、しっかり我慢が効いて、最後はいい末脚を使ってくれました。このように先を見据えた状態で勝てたというのは、改めて高いポテンシャルを感じました。

    ――この馬の最大の武器は末脚ですか?
    福永 そうですね。軽くて鋭い末脚がありますね。

    ――そして今回は中山2000m。コース経験がありますが、相手は変わります。
    福永 そうですね、頭数も増えるし、ぺ―スもタフになるでしょう。今まで経験していない厳しいレースになると思いますけど、そういった中でどういう走りができるか、だと思います。コンディションについては、一度使われたことで素軽くなってすごくいい動きをみせています。予定していた調教メニューを順調にこなしていますし、非常にいいコンディションでレースを迎えられると思います。楽しみです。

    ――追い切りについては、いかがですか?
    福永 先週、強い負荷をかけました。今週は馬なりから強めくらい。今日は馬場コンディションが悪かったのですが、タイム、動きともにいい追い切りが出来たと思います。

    ――上積みは?
    福永 あると思います。

    ――福永騎手は怪我から復帰した直後に弥生賞で重賞を制していますね。
    福永 オーナーからもケガした直後に「仮に弥生賞が間に合わなかったとしても、本番はお前で行くから」と声をかけていただきました。幸い、リハビリの後、間に合うことが出来まして弥生賞を勝たせていただきましたけれども、そういった思いを以前から持って下さっているオーナーなので、やはりこのチームで大きいタイトルを獲りたいなという思いは非常に強くあります。

    ――ポイントになるのは天候?枠順?
    福永 ああいう軽い走りをする馬なので重馬場よりは良馬場のほうがいいのは間違いないです。でも、与えられた条件下で走るのが競馬。カデナに賭ける期待も大きいですし、どんな状況になっても走れる馬に育って欲しいと思いますし、そういう馬になる器だと思っています。どんなかたちになってもキッチリ結果を出せるように一緒に力をつけて頑張っていければな、と思っています。

    ――相手関係は?
    福永 未対戦の馬が多いですし、成長過程にある時期の馬たちのレースですからなかなか読みづらいところもありますが、今の段階では相手どうのというよりも、カデナがどういった走りをみせてくれるのか、という楽しみのほうが大きいです。それを体感できるのは自分だけなので。春の大目標はダービーですが、ここでもどんな走りをしてくれるのか楽しみです。

     スタートが課題の馬ではありますが、中間は練習もしていますのでね。そういった成果がどう出るか。まだまだ先がある馬ですから、その過程のGIの一戦ではありますが、GIなので結果も求められると思いますので、うまくバランスを取りながらいいレースができるように頑張りたいと思います。

    ――最後に抱負を。
    福永 順調にこれているのが何よりです。馬の精神状態も落ち着いていますし、厩舎スタッフともコミュニケーションが取れて、いい雰囲気の中で調整が出来ています。あとは競馬で結果を出していくだけ。どんな走りをするのか、僕自身も楽しみにしてますし、人気を背負う1頭だと思うのでそれに恥じない競馬ができるよう頑張りたいと思います。


    ■カデナを管理する中竹和也調教師

    ――前走の弥生賞を振り返ってください。
    中竹 1、2コーナーを回る時にかなりスローペースで厳しい戦いだなと思っていましたが、強い勝ち方をしてくれて安心しました。見るからに仕上げが甘かったかな、というのが正直なところでしたが、馬場に行ったら雰囲気が変わりました。それで結果を出してくれたのは嬉しい誤算でした。

    ――この中間の調整過程は?
    中竹 中間は大山ヒルズに放牧に行きました。あちらでも緩めずに乗ってもらいました。

    ――この馬のいいところは?
    中竹 瞬発力が一番の武器かなと思いますが、パワーも兼ね備えていて上腕もしっかりしています。

    ――以前、京都2歳Sの頃に「車に例えるとタイヤが凄くてボディが軽い、スーパーカーみたいだ」と話されていましたが、現在はいかがですか?
    中竹 そうですね。今度は上(ボディ)のほうがだいぶ発達してきました。上と下のバランスは整ってきました。

    ――さて、先週の追い切りはいかがでしたか?
    中竹 先週はしっかり負荷をかけたいということで調教駆けするオープン馬を先行させるかたちの併せ馬を行いました。最後までしっかり併せて追い切りました。

    ――今朝の最終追い切りは坂路で単走で追い切りました。
    中竹 乗る前に(福永)祐一くんに反応が悪かったら最後追って欲しいと言いましたが、実際追わなかったのでね。反応はよかったのだと思います。

    ――舞台は前走と同じ中山2000mですが、頭数は増えますね。ペースや相手関係も変わります。
    中竹 頭数が増えるところについては、祐一君が捌くのがちょっと大変なのかな、と思います。ペースや相手については、カデナをしっかり仕上げることに専念し、他の馬のことはあまり考えないようにしています。

    ――先ほど、福永騎手もこのチームで勝ちたいと話していました。
    中竹 中間も熱心に乗ってくれました。カデナに限らず、うちのスタッフとコミュニケーションをすごくよく取ってくれまして一体感を感じています。

    ――牡馬クラシックについては?
    中竹 クラシックに限らず、どのレースもいつも勝ちにいってるつもりですが、特に欲しいタイトルですね。

    ――ダービーも見据えてという話ですが、現状のカデナの状態は?
    中竹 最終的に完成形になるのは秋になるかなと思います。まだこれから良くなるでしょうし、日に日に成長しているのを実感しています。これから先、どんどん良くなっていくとは思いますが、今のカデナとしては大変満足のいく状態です。

    ――道悪は?
    中竹 腕の発達した馬なのでスピードだけでなくパワーも兼ね備えています。今朝の馬場の悪い坂路でも脚を取られることなく上がってきたので、こなしてくれると思います。

    ――最後にひとこと。
    中竹 カデナの最大の魅力は瞬発力だと思います。中山の直線で弾けるカデナの姿に声援を送ってください。



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    皐月賞【2017年】予想|馬体診断まとめ(デイリー)


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    ヤフーニュースより

    【皐月賞馬体診断】カデナ
    【カデナ=評価B】  
    父のディープインパクトと同じようなサイズに見えてしまうが、460キロと20キロほど重たい体重は筋肉の質感によるものか。  

    1週前追い切り後の撮影とは言え、弥生賞時に比べると今回は余分な脂肪が一切見られない。その1週前追い切りが、テンから意欲的に追われるハードな調整が施された。

    今すぐにでもレースに使えるほど仕上がっており、来週のひと追いと長距離輸送でどこまで維持できるかが大きなポイントとなりそうだ。  

    トモのボリュームや膨らみが弥生賞ほどではない分B評価にしたが、トモ高の体形や飛節、つなぎの角度からやはり切れ味が最大の武器だ。(馬サブロー栗東・吉田順一)  

    〈1週前追い切り診断〉
    福永を背に栗東坂路で4F51秒6-38秒0-13秒3(一杯)。ジャストドゥイング(5歳OP)と併入。手応えは見劣ったが、最後まで集中して走れていた。

    追い切った時間帯を考えると、全体時計も上々だ。
    【皐月賞馬体診断】ファンディーナ
    【ファンディーナ=評価B】  
    ヴィクトワールピサ産駒の兄ナムラシングンに比べると、柔軟性が雲泥の差。これはディープインパクトというよりは、父の父サンデーサイレンスの血か。  

    長めの首差しとスラッとした胴長の体形、さらにトモ高のシルエットからすれば切れ者だが、実際は上質のスピード持続力が使えるタイプ。長くて柔らかいつなぎと質のいい筋肉を持ち合わせ、パンとすれば器は相当だ。  

    ただ新馬戦に比べると腹のラインは徐々に巻き上がっていき、トモもこぢんまりしてきた。さらに目つきからもわかるように、半兄同様にテンションが高くなっているのも気掛かり。

    好素材だが、ローテや長距離輸送を考慮すれば多少の割引が必要か。
    (馬サブロー栗東・吉田順一)  

    〈1週前追い切り診断〉
    栗東坂路で4F54秒1-39秒1-12秒4(G強め)。ナッシングエルス(3歳未勝利)に2馬身先着。ゴール前で気合をつけられると素晴らしい反応を見せた。出来はさらに上向いている。

    【皐月賞馬体診断】ウインブライト

    【ウインブライト=評価B】  
    首差しは太めだが、筋肉量はそれほど多くないタイプ。全姉ウインファビラスと酷似した体形で、腹袋をボテッと見せるのは血統的なものが大きいのだろう。  

    余裕を感じるように見せがちだが、これで結果が伴っている現状からも気にする必要はない。それでも前走のスプリングSでは2桁数字を絞ってきたように、全体の輪郭がくっきりとした姿。

    バランスが非常に良くなっているのは好材料で、距離を延ばしていくに向けて前、後肢部位がガッチリとしてきていないのはいい傾向。好気配を維持している。
    (馬サブロー美浦・石堂道生)  

    〈1週前追い切り診断〉
    松岡を背に美浦Wで5F66秒6-37秒6-12秒6(馬なり)。直線で馬体を並べたが、歴戦の古馬を完全に子ども扱い。一杯の相手に対して馬なりのままいつでも抜け出せる脚勢で、さらなるパワーアップを印象づけた。
    【皐月賞馬体診断】スワーヴリチャード
    【スワーヴリチャード=評価B】  
    首差しから背中のゆったりしたラインやスラッと脚長の体形は、父ハーツクライの血が出ているか。ただ胴の厚みがなく筋肉質の馬体は父ではなく母系の影響かもしれない。  

    ホワイトマズル産駒で半兄のバンドワゴン同様に立ちつなぎ。共同通信杯時にはそれほど感じなかったが、今回は重心の問題や地面の傾斜もあるのかそう見える。

    さらに左前肢の爪の方が角度が立っていることを踏まえれば、左回りの方がコーナーリングがスムーズでパフォーマンスが上がる可能性は否定できない。  

    父産駒にしては異質の切れ者だが、これは母系の血が成せる業か。筋肉質の馬体と鋭い眼光から仕上げにも抜かりはなさそうだ。
    (馬サブロー栗東・吉田順一)  

    〈1週前追い切り診断〉
    四位を背に栗東CWで6F81秒6-36秒7-11秒9(一杯)。さすがの脚力で併走2騎をなで切ったが、ビシッと追われたのがこの1本のみ。まだ少し馬体にも余裕があり、このひと追いでどこまで上向いてくるのか、直前追いに注目したい。
    【皐月賞馬体診断】サトノアレス
    【サトノアレス=評価C】  
    休み明けのスプリングSは朝日杯FSから体重の数字こそ変動はなかったが、全体的に厚みが増し、筋肉量がアップ。2歳時から後肢部位の迫力が目立ってはいたが、今回はさらに大きく増して丸みがあり、重厚さが強くなっている。

    寸の詰まった胴のつくりは変わっておらず、厚みのある首差し。バランスを見るとよりマイラー色の濃い体形になってきた印象を受ける。張りのある馬体から体調面は問題なさそうだが、今回の舞台設定はベストとは言い難い。
    (馬サブロー美浦・石堂道生)  

    〈1週前追い切り診断〉
    戸崎圭を背に美浦Wで5F68秒3-38秒7-12秒7(馬なり)。首の使い方が上手になり、フォームのブレがなくなった。2頭を大きく追い掛けたが、直線はいつでも抜け出せる手応え。最後まで我慢をさせた内容に、気性面の成長がうかがい知れる。馬体も厚みを増して、申し分のない状態。
    【皐月賞馬体診断】レイデオロ
    【レイデオロ=評価C】  
    首回りが厚く、位置もやや高めだが、脚長で体高があり、均等な筋肉量。明け3歳になってもがっしりとし過ぎていないのは好印象で、前、後肢部位はいい意味でのシャープさを維持している。  

    ただお腹のラインが少し緩く厚くなっているように、寸が詰まった体形に映り、その点は実戦を離れている影響が見て取れる。  

    1週前の状態としては許容できる範囲ではあるが、いきなりのG1舞台。トライアルを自重した経緯があり、ダービーへと最大目標を切り替えた印象は否めない。

    底は見せておらず性能の高さは承知だが、今回は評価を落とす。
    (馬サブロー美浦・石堂道生)  

    〈1週前追い切り診断〉
    五十嵐を背に美浦Wで4F52秒7-38秒6-12秒9(馬なり)。4Fから徐々に加速させると、直線は2頭の内からシャープな伸び脚。坂路とコースを併用して乗り込んで太め感は一切なし。力を出せる態勢だ。



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    皐月賞予想・データ

     

    マウントロブソン上昇気配

     “ここ目標”が透けて見えるよう。泣く子も黙る堀厩舎がきっちり間に合わせてきたマウントロブソンと心中したい。

     この業界、どの陣営も皐月賞&ダービーの春2冠を夢見るもの。もちろんマウントもT・ベリー騎手をダービーまで確保しているように、最大目標が春2冠であることに変わりはない。

     が、原石ぞろいのスーパーステーブル特有の“うれしい悩み”がコトを少々ややこしくする。要は皐月向き、ダービー向き、菊花賞向きといったバラエティ豊かな駒がそろっているわけで、それぞれの個性をローテーションに反映できる特権、もしくは使命があるはずなのだ。

     今年の堀ジャッジをローテから想像するに、東京芝2400メートルで2勝目をあげたレーヴァテイン(青葉賞に出走予定)がダービー狙い、そしてデビューから4戦連続2000メートルにこだわったマウントが2冠、まずは皐月狙い、の見立てでまず間違いはないだろう。

     あえて小倉のあすなろ賞に遠征したのも皐月が視野に入っていたからこそ。貴重な2勝目を取りにいったのはもちろんのこと、中山10F向きの機動力の有無を確認したかったからではあるまいか? 結果はといえば道中(12)(4)(3)番手と動いて2勝目をゲットと、完璧なシナリオだった。

     もっとも、厩舎が敷いたローテーションにきっちりと応えてきたマウントの豊かな才能も忘れてはならない。特に驚かされるのがフジテレビ賞スプリングS時の状態で、「小倉の前が急仕上げで、小倉への移動の反動もあり、前走では歩様がギクシャクしていて良くはなかった」と堀調教師。そんな状況下で測ったようにクビ差制すあたり、やはりただものではない。

     一転今回は、「気性面で不安定なところがあり、まだトモも今ひとつ」とクギを刺しながら、「一番体調が安定していて体も増えてきたし、順調に成長してしっかりしてきた。上昇気配でGIに向かえるのが一番いい」。もうこのコメントだけで十分だろう。(夕刊フジ)

     
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    サトノダイヤモンド|皐月賞2016年ニュース|ネット評価まとめ
     
    サトノダイヤモンド、今まで乗った中で一番いい感じ

    ◆皐月賞・追い切り(13日)

     デビューから無傷の4連勝で皐月賞・G1(17日、中山・芝2000メートル)制覇を狙うサトノダイヤモンド(牡3歳、栗東・池江厩舎)が13日、栗東トレセンのCWコースで最終追い切りを行った。

    【写真】坂路、単走追いで仕上げらたマカヒキ

     3週続けてルメール騎手が騎乗し、エアカミュゼ(5歳1600万)を追走。直線で内に潜り込み、鞍上の仕掛けにしっかり反応して先着を果たした。

     追い切り後、ルメール騎手は「ベリーグッド。反応が良かった。バランスもいいし、確実に上向いている。今までで一番いい感じだと思う」とさらなる良化を感じ取った様子。新馬で2馬身半差、500万、きさらぎ賞で3馬身半差と圧勝続きのディープインパクト産駒が牡馬クラシック1冠目をつかむか。

     

    サトノダイヤモンド、ダービーを意識して選んだ

    皐月賞「3強」の思惑(1)

    サトノダイヤモンド編

    牡馬クラシック第1弾の皐月賞が4月17日に開催される。近年まれに見る「ハイレベルな争い」と称される今年の3歳牡馬戦線。なかでも注目は、3戦3勝のマカヒキとサトノダイヤモンド、2歳王者リオンディーズの「3強」である。そこでまず今回は、サトノダイヤモンドの鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手に、同馬の強さをうかがうとともに、クラシックに向けての意気込みを聞いた――。

    ■安藤勝己がじっくり厳選。超ハイレベルの「3歳牡馬番付」

    ―― まもなく皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)です。今回は牡馬クラシックについてお話を聞かせてください。今年の3歳牡馬は例年に比べて「レベルが高い」と言われていますが、ルメール騎手もそう思われますか。

    「はい。3歳牡馬のレベルはとても高いですよ。弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)を振り返ってみてください。天気がよくて、トラックコンディションがよくて、ペースも有利、不利のない、強い馬が勝つペースとなって、すごくいいレースになりました。リオンディーズ(牡3歳)とエアスピネル(牡3歳)が今年初めてのレースで、その点はマイナス材料となりましたけど、それでも2頭とも持てる力を発揮。あれだけ素晴らしいレースになったのは、彼らのレベルが高かったからに他なりません」

    ―― その弥生賞は、ルメール騎手騎乗のマカヒキ(牡3歳)が勝ちました。その結果、ずっと手綱を取ってきたサトノダイヤモンド(牡3歳)と、ルメール騎手がクラシックではどちらに乗るのか注視していました。すると、意外にあっさりとサトノダイヤモンドに騎乗することが発表されました。サトノダイヤモンドを選んだ理由を教えてください。

    「どちらも強い馬だから、ボクにとってはすごくディフィカルト・チョイスでしたね。でも、マカヒキと違って、サトノダイヤモンドは新馬のときからボクが乗り続けてきた馬ですからね。そこが、大きな理由のひとつです。最初に騎乗して、すごく強い馬だと認めて、ずっと一緒に戦ってきて、期待どおりの結果を残してきてくれた。そういう馬と、ともにクラシックを戦いたい、と思ったわけです。あと、距離2400mへの対応力を考えると、マカヒキよりもサトノダイヤモンドのほうが上ではないか、と」

    ―― それはつまり、日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)まで意識しての選択だったということでしょうか。

    「やはり、ダービーは勝ちたいです。マカヒキも2400mの距離に対応できないわけではありませんが、どちらがより(2400mの距離に)対応できるか考えた場合、サトノダイヤモンドのほうだと思います。ほんのわずかな差ですけどね」

    ―― 確かにサトノダイヤモンドは、前走のきさらぎ賞(2月7日/京都・芝1800m)でも強い競馬を見せてくれましたけど、今思えば、そのレースを勝つことよりも、その先のクラシック、とりわけダービーを意識してレースをしていたように感じます。

    「弥生賞に比べるとメンバーは少し落ちるかもしれないけど、このメンバーを相手にどんな競馬をして勝ってくれるのか、とは思っていました。スタートがよくて、ペースも展開も悪くなかったですから、道中はずっとリズムよく走っていました。直線に入ってからも余裕をもって抜け出して、すべてにおいて満足のいくレースでしたね。それに、あなたが言うとおり、(クラシックに向けて)とてもいいテストになりましたよ(笑)」




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    皐月賞予想|2016年馬体診断|ネット評価まとめ

    リオンディーズ評価A


     「皐月賞・G1」(4月17日、中山)

     出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評がある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、牡馬クラシック第1弾の出走予定馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

    【写真集】皐月賞馬体診断…週末予想の参考にどうぞ

    【リオンディーズ=評価A】

     2戦目で2歳チャンピオンの座を射止めたが、血統背景や馬体を踏まえればクラシック戦線でこそ光り輝く逸材だ。

     運動量が豊富な角居厩舎の所属馬は、トモを膨らますよりは凝縮させるイメージ。半兄のエピファネイアも同様だったが、この馬もトモはこぢんまりと映る。

     ただ、朝日杯FSや弥生賞に比べると臀部(でんぶ)に丸みがあることは心強い限り。全体的に馬体の厚みは増して、前哨戦を叩いての上積みは十分。

     聡明(そうめい)な目で心身両面のバランスも上々。2歳王者が至極順調にクラシック第1弾に駒を進めてきそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

     〈1週前診断〉M・デムーロを背に栗東CWで5F66秒8-38秒2-11秒5(馬なり)。ダイナミックなフォームでマウントハレアカラ(4歳1600万下)に0秒2先着。ラストは持ったままで、抜群の推進力を見せた。落ち着きもあり、気配面も大きく上向いている。


    サトノダイヤモンド評価A

     

     「皐月賞・G1」(4月17日、中山)

     出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評がある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、牡馬クラシック第1弾の出走予定馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

    【写真集】皐月賞馬体診断…週末予想の参考にどうぞ

    【サトノダイヤモンド=評価A】

     1週前の追い切り後の撮影。その割には皮膚を厚ぼったく見せるが、池江厩舎の所属馬はこれでしっかりと結果を出してくるので心配なし。自身のきさらぎ賞の写真撮影も同様だ。

     ただ、前走時と微妙に違うのが臀部(でんぶ)の丸みが緩やかなこと。そのためか全体のバランスが良くシャープさも感じさせる。レースぶりからは完成度が高いと勘違いしてしまうが、キ甲は抜けておらずまだ成長の余地を残す体つき。

     それでも、りりしい顔つきで堂々とした立ち居振る舞い。折り合い不問で機動力と自在性があり、鞍上の指示に従順なことが最大の長所だ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

     〈1週前診断〉ルメールを背に栗東CWで6F82秒9-38秒1-11秒6(一杯)。アッシュゴールド(4歳1600万下)に0秒4先着。ゴール前の加速と反応は圧巻の一語。動きにメリハリと迫力が増しており、馬体面でもスケールアップしている印象。

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