宝塚記念2015年-本当にスターターは悪いのか?|ネットまとめ
 
 

 第56回宝塚記念・G1(芝2200メートル)は28日、阪神競馬場で行われ、6番人気のラブリーデイがG1初制覇。単勝1・9倍、史上初の同レース3連覇が懸かっていたG1レース6勝馬ゴールドシップ(牡6歳、栗東・須貝厩舎)はゲート内で立ち上がり、大出遅れ。終始後方のまま、15着に敗れた。競走馬には、なぜ出遅れ癖があるのか。05年にスイープトウショウで同レースを制し、JRA通算591勝を挙げた鶴留明雄元調教師(74)に聞いた。

 ―ゴールドシップがまさかの大出遅れとなった。

 「あれだけスタート直後に離されたら、いくら力のある馬でもどうにもなりません」

 ―再審査明けで目隠しした影響はあったか。

 「目隠しを外した直後に暴れたわけではなく、その影響ではありません。前走よりおとなしいように見えました」

 ―馬は本来、ゲートが嫌いなのか。

 「馬は牧場から来てそのままレースに出るわけではなく、ゲート試験に受かって、競走馬として認めてもらえます。まして6歳。何回も経験しており、ゲートの中には慣れているはずです」

 ―枠が違っていたらスムーズに出たか。

 「別の枠でも、近くの馬が暴れていた可能性があります。全頭がおとなしくしているのはなかなかないですから」

 ―改善する方法は。

 「暴れたりする馬は(ゲート内で)縛り付けの練習をして改善することはできます。ただ練習でできても激しい気性の馬はどこかでやってしまうことがあります。暴れる可能性を減らせてもゼロにすることはできません。それが運悪く宝塚記念だったということでしょう。須貝調教師もゲートの中に入った時、ホッとしたと思いますが、あんな出遅れがあるとは。馬のやることだから人間の想像の及ばぬ範囲。馬とは難しいものです」(聞き手・内尾 篤嗣)

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