フィエロ|2015年マイルチャンピオンシップニュースまとめ


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フィエロ切れ味全開12秒2/マイルCS

<マイルCS:追い切り>

 マイルCS(G1、芝1600メートル、22日=京都)の追い切りチャンピオンは昨年2着のフィエロ(牡6、藤原英)となった。栗東坂路での併走追いで一瞬にして抜け出す反応の良さ。前哨戦のスワンS(2着)より、明らかに状態は上向きだ。先週のエリザベス女王杯では、2頭しかいなかったS評価が2着(ヌーヴォレコルト)、3着(タッチングスピーチ)に好走。今週のS評価も大注目だ。

 念願のG1制覇を果たせる状態に仕上がった。昨年のマイルCSで2着に惜敗したフィエロが、今年こその雰囲気を感じさせる好調教。S評価で、まずは追い切りチャンピオンだ。

 18日、うっすらとモヤがかかり始めた朝一番の坂路。前を行くサクセスグローリー(古馬1000万)の直後を走っていたフィエロは右へ持ち出された途端、自らスパートした。鞍上の鮫島良騎手(レースはMデムーロ騎手)が一瞬、手綱を引くほどの急加速。ラスト1ハロン12秒2という切れ味を発揮し、併走馬を4馬身置き去りにした。だが、鞍上の手は軽く動いた程度。「いっぱいに追っていたら11秒台だった」とまだまだ余力は十分にあった。

 鮫島良騎手は、たびたびフィエロの追い切りに起用される。前走は2週前だった。「ここぞというポイントで乗ってもらう。鮫島が乗って『いい』と言えばまず走ってくる(好走する)」と藤原英師の信頼は厚い。そんな鞍上が好ジャッジを下した。

 「前走とは馬が違う。スイッチが入るとガツンと来るが今回はそれがある」。

 それを受けた師は「自信を持って出せる」と満足げだった。

 休み明けで、今回ほどの状態ではなかったスワンSでも2着に好走した。直線で前が開くのを待たされた分、先に抜け出したアルビアーノを捉えられなかったが、脚色は明らかに上回っていた。

 前走が初騎乗だったミルコは「すごい脚だった。京都の外枠は難しいけどよく走ってくれた。本当にいい馬」と絶賛する。

 さらに今回はワンランク上の状態で挑める。追われてからの反応や、スパートできる距離が延びるはずだ。トレーナーは「能力的に今がピークに近い」と語る。2着に惜敗した昨年の無念を晴らす可能性は十分にありそうだ。【岡本光男】

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