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　今週から復帰する田辺を背に美浦Ｗで追われたクードラパン

　「フェアリーＳ・Ｇ３」（１１日、中山）

　メンバー唯一の２勝馬が順調な仕上がりを見せている。クードラパンは７日、美浦Ｗを単走。１３着と思わぬ結果に終わった阪神ＪＦの疲れを感じさせない、軽快な動きを披露した。今週から実戦復帰を果たす田辺とともに初タイトル奪取をもくろむ。

　トレードマークの短い尻尾が軽やかに揺れる。ハロー（馬場整地）明けの美浦Ｗ。クードラパンは田辺を背にしまいを伸ばした。鞍上と呼吸をピタリと合わせながら、４Ｆ５５秒４－４１秒６－１２秒７。派手さはなくても順調さが伝わる内容だ。

　「先週の（美浦）坂路では少し力んでいたが、今週は大丈夫。しまいの反応も良かったです」と久保田師はうなずく。阪神ＪＦ（１３着）で見られた気負う面が解消し、気配は悪くない。長距離輸送のＧ１から中３週。中間はリフレッシュ放牧を挟みながら、きっちりと態勢を整えてきた。

　「大きくは変わっていないが、太め感はない」と好調キープを約束した田辺は、１２月２６日に腰痛症を発症。翌２７日、１月５日の騎乗をパスして３日間開催に照準を定めた。６日の調教で自身の状態を確認し、正式にＧＯサイン。思い切りのいいプレーが売りの３１歳は前走を振り返りながら、復帰週の重賞Ｖへ作戦を口にする。

　「正直、あんなに負けるとは思わなかった。勝ちを意識してポジションを取りに行ったけど、早々に手応えがなくなったからね。自分のリズムを守った方がいいのかも」。今回は馬の全能力発揮をサポートする構え。持ち味を生かした先にＶが待つと信じている。

　メンバー唯一の２勝馬。重賞としては手薄な組み合わせで賞金を加算し、牝馬クラシックの出走へ当確ランプをともすことが陣営の狙いだ。鬼の居ぬ間に初タイトル奪取といく。

１）　フェアリーS　種牡馬データ

２）　フェアリーS　騎手データ

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