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※ 過去10年の1番人気と結果です
23年
ルメール騎手
20年
グランアレグリア(1着)
川田将雅騎手
サトノアラジン(5着)
イスラボニータ(3着)
浜中俊騎手
マイルCSの無料予想が期待できる
競馬情報会社NEOS

【JRA】レイエンダ藤沢調教師「またマイルでどんな競馬をするのか、楽しみにしています」/マイルCS共同会見■ダノンプレミアムに騎乗予定の川田将雅騎手
――天皇賞(秋)を振り返ってください
川田 スムーズな競馬が出来ましたし、しっかりした内容で走りきることができました。いい雰囲気で競馬を迎えることができたんじゃないかと思います。アーモンドアイが強かったな、というのが一番です。
――この馬の第一印象は?
川田 調教に乗ったときからいい馬でした。その後の成績が物語る(とおり)、いい走りをしていましたから。ただ、一番大きなタイトルにはなかなか届いていないので、そこだけですね。
――この2年間の成長ポイント。
川田 もとから素晴らしい馬だったので、特別な成長を伴ったというよりは、幼い馬が大人になったというところですね。本当に力をつけながら筋肉をつけながら成長してきたな、というかんじです。
――距離は1600、1800、2000どれがいいでしょう?
川田 そのあたりは走れています。
――距離の融通はききますか?
川田 はい、競馬の中で対応してくれています。
――京都のマイル戦の印象は?
川田 3コーナーからのくだりが大きなポイントにはなると思うので。ただ、この馬に関しては特段問題はないな、と思っています。
――展開はどのようになると思いますか?
川田 枠順にもよるので。
――自信のほどは?
川田 プレミアムの競馬をするだけだと思っています。
――最後にひとこと
川田 はじめて詰めて使うかたちになりますけれども、天皇賞からここに順調にきています。無事に当日を迎えて、無事に自分の競馬ができれば、という思いですね。
(取材・文:花岡貴子)
今回が初めてのGI出走となるレイエンダ(牡4・美浦・藤沢和雄)が、ウッドチップコースで僚馬2頭を目標にしての単走での最終追い切りを行った。追い切り後、藤沢調教師が共同記者会見に臨んだ。
(今朝の追い切りについて)
前に条件馬2頭を置いて、ゴールしてから2頭の傍に近づくくらいで良いという指示でした。夏から競馬を使ってきていて、前走(富士S・GIII・2着)もきついレースをしていますし、輸送もありますので、あれくらいで十分かなと思っています。
(2度目のマイル戦で上がり最速だった前走を振り返って)
以前東京のマイル(東京新聞杯・GIII・8着)を使った時も上がりは良かったのですが、前走は強い馬たちがたくさんいた中でゴール前よく頑張ってくれたと思います。
(前走よりも強い相手で、コースも替わるが?)
もちろんGIですし、難しいコースになります。騎手は慣れてますけど馬は初めてですし、時計だけは速くなる競馬場ですね。
(関西への遠征が2度目となるが?)
年齢的なものもありますし、その辺は心配ないと思います。
(右回りについては?)
右回りというよりは時計の速いレースになるので、そのあたりを心配しています。
(そろそろレイデオロの弟という形容を返上するチャンスでは?)
若いうちから期待された馬ですが、チグハグな競馬などで足踏みをしていました。前走は強い競馬をしましたし、またマイルでどんな競馬をするのか、来年もありますので楽しみにしています。
(GI初参戦になるが、意気込みを)
早くから期待していましたし、やっと出られるようになったので喜んでいます。
(取材・文:佐々木祥恵)
【JRA】プリモシーン木村調教師「何とか彼女のプライドを復権させたいと思っています」/マイルCS共同会見前走の毎日王冠(GII)を勝って、マイル戦でのGI制覇に挑むダノンキングリー(牡3・美浦・萩原清)が、ポリトラックコースで併せ馬の追い切りを消化。僚馬(ネイビーアッシュ・牝4・1勝クラス)を追走して、直線では併入している。管理する萩原調教師の共同記者会見が行われた。
(今朝の調教について)
非常に良い動きだったと思っています。
(元気が良さそうに見えたが?)
そうですね、元気良いですね。
(ここまで抜かりなく調整できている?)
お陰さまで十分にできていると思います。
(前走の毎日王冠・GII・1着について)
競馬がいつもと違うスタイルになって、はからずも馬の能力が全開になったレースだったと思いますし、その辺は評価しています。
(前走の出遅れについて)
タイミングの問題もあると思いますし、その後も練習をしていますので、それほど心配していません。
(ここまでの調整過程は?)
順調にメニューの消化はできていると思います。
(マイルのGIに向けて調整の仕方を変えたところは?)
前走も1800mですし、それは特にないです。
(新馬、2戦目ともにマイル戦で勝っているが、マイル適性は早くから見出していた?)
2戦目のひいらぎ賞(500万下)は評価できるレースだったと思っています。
(マイルのGIもいけそうという評価で?)
その時はそうは思っていなかったですけど、マイル適性は非常にあると思っていました。
(初めての関西遠征については?)
それは対応しなければならないので、いろいろ考えて対応していこうと思っています。出発の曜日も含めて、競馬に良い状態で出走できるようにやるつもりでいます。
(輸送は金曜日の可能性が高い?)
これから馬を見て判断します。
(戸崎騎手が怪我で横山典弘騎手に乗り替わりになったが?)
以前も話をしていますし、信頼できるジョッキーですので…。お互いに(レースが)楽しみというより、責任の部分の方が大きいと思います。
(初GIに向けて改めてお気持ちを)
お蔭さまで順調に来ていますので、あとは競馬当日まで良い状態で出走できるように努めていきたいと思っています。
(取材・文:佐々木祥恵)
前走の府中牝馬S(GII)の殿負けからGIの舞台で巻き返しを図るプリモシーン(牝4・美浦・木村哲也)が、ウッドチップコースで3頭併せの追い切りを行った。管理する木村調教師が共同記者会見に臨んだ。
(今朝の追い切りを見届けて)
うまくいったなと思ってホッとしているところです。
(3頭併せの真ん中だったが?)
どんな状況になってもしっかり集中力を保って走り切れるシチュエーションを提供したという感じですね。
(かなり走りたがっているように見えたが?)
そのようにしたいということで準備をしてきたので、そういう意味でもうまくいったと思っています。
(引き上げてきて騎乗者とはどのような会話を?)
うまくいったねという感じで、そんなにたくさん話さなくても大丈夫でした。うまくいきましたし、どううまくいったのかという話はしました。
(残念な結果となった前走を総括すると)
まずはオーナーや応援してくださっている方に、あのような姿を見せてしまったことをこの場を借りてお詫び申し上げたいなということがまずあって、反省点は、ある部分ができていないとしても、この体調だったら脚を使って形にはなるだろうと踏んでいたのですが、そうはならなかった、甘くなかったということでした。
(何か足りないピースがあった?)
そうですね。その部分は大丈夫だと踏んでいたので、恥ずかしいですね。
(その後の調整は?)
しっかり稽古を積んでいくという感じです。完全に馬が調教師を見下ろしているという状況だったので、厩舎一丸となって馬に置いていかれないように…。今までやったことのないことにチャレンジしていかないと変化はないだろうと踏んでやっています。こんな状況になってしまって失うものは何もないので、あとは上がるしかないという感じでチャレンジしています。
(具体的にどんなことを?)
これまでは距離を長めに乗ったり時間をかけないようにしてきましたが、今回は距離を長めに乗って調教したり、時間をかけるなど、多分馬には嫌われるようなことをやっています。
(それに対して馬も応えてきている?)
そう思っているのですけど、前走も思っていたようにはならなかったですし、あまり大きな声では言えなくて恥ずかしいのですけど…。
(今週末はその答えが出るという意味でも大事なレース?)
そうですね、何とか彼女のプライドを復権させたいと思っています。
(群雄割拠の相手関係については?)
自分の管理馬をしっかりさせることで一杯一杯ですし、自分の管理馬をどれだけのコンディションで出せるかというだけですね。当然他の馬たちに対するリスペクトは最大限持っていますが、自分の管理馬をしっかり良い状態で出していきたいという気持ちですね。
(イメージするレースの流れや立ち回り方は?)
ペースや馬場の内外などは当然ありますが、前走からの今回ということを考えると、アグレッシブに馬が前半から張り切っていくようなことをやった方が、今回はもちろん後々生きてくるのではないかなと思っています。
3歳の前半はゲートがダメだとか、引っかかり過ぎるとジョッキーからも言われたりして、その辺でチグハグなところがあったのですが、古馬になってゲートの中がダメというのはほぼ考えづらくなっていますし、誰が乗っても折り合いも多分大丈夫だと思っているんですよね。むしろ前走は前半からのんびり走っているところもありましたしね。
(前進気勢を出したいと?)
それでも良いんじゃないかなと思います。今日はそれを出すために3頭併せの真ん中で追い切ったというのもありますし、そこにチャレンジしていっても、道中のリズムが崩れることはないように持ってきています。
(輸送の予定は?)
十中八九、土曜日の朝に移動すると思います。行楽シーズンなので金曜日の朝という可能性もありますけど、馬の体調や単純にコンディションを上げていくということだけを考えれば、今回は土曜日の朝にしたいと思っています。
(昨年のマイルCSは厩舎初めてのGI制覇だったが、今年もそれができれば師にとっても大きな一歩に?)
今回この3週間、4週間取り組んでいることは今までと当然違うことなので、結果はどうあれ厩舎の今後には必ず結びついていくと思いますとスタッフから言われて、ああそうですかという感じだったのですが、そういうことも踏まえて1つの記念になるようなGIになれればいいなと思いますし、なるような感じもしています。
(取材・文:佐々木祥恵)
■ダイアトニックを管理する安田隆行調教師
――スワンSは見事な快勝でした
安田 見ていてハラハラドキドキでしたけど(笑)。一瞬2着かな、と思いましたけれど、勝っていたので喜びに満ち溢れました。はじめてのGII重賞だったので厚い壁があると思っていました。それを見事に打ち破ってくれてちょっとびっくりしました。
――中間の状態はいかがですか?
安田 本来、この馬は硬くなる馬なんですけども、前走後は以前ほどの硬さがみられないんですよ。すごくいい状態で出走できそうです。
――追い切りはいかがでしたか?
安田 先週、弾けすぎて今週は控えていこうと。(坂路で)53~5秒くらいでいこうか、と。54秒台でいいかたちで上がってこれました。54.5-12.3というラップでしたが、終いはラクに抑えていましたしね。馬自身がすごく弾けています。前走は初のGIIということで自信がなかったので大きなことが言えなかったのですけれども、状態としては前走と同様。変わりないです。
――京都コースは相性が良いですね。
安田 京都の芝1400mは5戦5勝なんですよ。よほど京都の相性がいいのか。でも、今回は1600mなんですよね。1600mは新馬では勝っていますけども、そのレースでは3コーナーで不利を受けて最後方まで下がって、直線で大外から有力馬をかわしたときは『あ、この馬凄いな』と思ったのがすごく印象深く残っているんですよ。だから、1600mに対してのいいイメージは持っているんですけれども、そのあとは勝っていないので。今回、どれだけの競馬ができるのかな、というのを見てみたいですね。
――ここ最近の馬の成長、著しいですね。
安田 ちょっと遅生まれで、デビュー当初は1回競馬を使うと背腰に疲れが結構みられました。1~2か月レース間隔を空けないと元に戻らなかったんですけれども。この秋、スワンSを使ってガクンとくるかと思っていたんですけれども、馬自身がすごく力をつけたことで疲れが残りにくくなりました。
――精神面の成長はいかがですか?
安田 馬房でじゃれるところは子供っぽいな、とは思いますけれどもね(笑)。そのあたりの雰囲気はお父さんとよく似ています。馬房の前でちょっとちょっかいをかけるとガーっと噛みにくる、みたいな(笑)。お父さんもそうでしたが悪いクセはないですね。
――GI挑戦については
安田 GIですから甘くはないので。いい競馬をして、お父さんにやっぱり一歩でも二歩でも近づきたいと思っています。
――心配な点は?
安田 よほど馬場が悪くなるとね。そのあたりは心配ですね。天気予報を見たら土日はお天気マークだったのでひとまずホッとしています。
――最後にひとこと
安田 安田厩舎から出たロードカナロアの子供なので、最初は期待してどれくらいいけるのかな?と思っていました。期待以上に活躍してくれて頑張ってくれています。今回もぜひマイルチャンピオン…、これが1400チャンピオンなら自信満々なんですけど(笑)、1600のマイルチャンピオンなので。ファンの皆さんのご声援の後押しがいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
(取材・文:花岡貴子)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 | 複勝 |
Frankel | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.00% | 100.00% | 0 | 130 |
アドマイヤムーン | 8- 5- 2- 26/ 41 | 19.50% | 36.60% | 63 | 85 |
ハービンジャー | 1- 5- 7- 24/ 37 | 2.70% | 35.10% | 23 | 80 |
キングカメハメハ | 10- 11- 8- 61/ 90 | 11.10% | 32.20% | 171 | 93 |
ロードカナロア | 2- 1- 0- 7/ 10 | 20.00% | 30.00% | 75 | 41 |
ディープインパクト | 19- 13- 20-124/176 | 10.80% | 29.50% | 44 | 62 |
ハーツクライ | 6- 3- 7- 48/ 64 | 9.40% | 25.00% | 330 | 110 |
Kitten's Joy | 2- 0- 0- 6/ 8 | 25.00% | 25.00% | 136 | 42 |
ダイワメジャー | 6- 9- 4- 66/ 85 | 7.10% | 22.40% | 76 | 81 |
ステイゴールド | 3- 2- 2- 38/ 45 | 6.70% | 15.60% | 52 | 36 |
クロフネ | 1- 1- 0- 17/ 19 | 5.30% | 10.50% | 18 | 41 |
マツリダゴッホ | 0- 0- 0- 12/ 12 | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 | 複勝 |
川田将雅 | 10- 3- 6-29/48 | 20.80% | 39.60% | 96 | 134 |
M.デム | 7-13- 3-19/42 | 16.70% | 54.80% | 63 | 87 |
武豊 | 7- 7- 5-32/51 | 13.70% | 37.30% | 60 | 70 |
松山弘平 | 7- 4- 3-42/56 | 12.50% | 25.00% | 163 | 76 |
福永祐一 | 6- 6- 5-28/45 | 13.30% | 37.80% | 63 | 72 |
浜中俊 | 5- 6- 4-37/52 | 9.60% | 28.80% | 83 | 84 |
ルメール | 4- 8- 6-18/36 | 11.10% | 50.00% | 33 | 86 |
ムーア | 3- 2- 1- 1/ 7 | 42.90% | 85.70% | 174 | 178 |
藤岡佑介 | 2- 5- 5-18/30 | 6.70% | 40.00% | 56 | 140 |
戸崎圭太 | 2- 0- 1-10/13 | 15.40% | 23.10% | 70 | 36 |
北村友一 | 1- 1- 2-15/19 | 5.30% | 21.10% | 124 | 100 |
藤岡康太 | 1- 1- 1-25/28 | 3.60% | 10.70% | 20 | 23 |
四位洋文 | 0- 6- 4-25/35 | 0.00% | 28.60% | 0 | 65 |
C.デム | 0- 1- 2-12/15 | 0.00% | 20.00% | 0 | 42 |
松岡正海 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.00% | 50.00% | 0 | 185 |
横山典弘 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
【マイルCS馬体診断】モズアスコット【ペルシアンナイト 評価A】
肩と前腕、トモと下腿(かたい)を分ける筋肉の段差がはっきりと見える迫力満点の馬体。今春の安田記念当時よりも臀部(でんぶ)が丸みを帯びており、さらに後肢が強化された印象だ。
昨年の優勝時に比べると大人の体つきになり、ほぼマイラーとして完成された馬体と言える。休み明けだった前走の富士S(5着)でも仕上がっていたため体つきに大きな変化はないが、馬体の張りが良化したのはひと叩きされた効果だろう。毛ヅヤも申し分なく、昨年の優勝時と同じぐらい状態はいい。(馬サブロー栗東・竹原伸介)
〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F84秒7-38秒9-12秒2(馬なり)。単走で馬の気に任せた内容だったが、自らハミを取って軽快な脚取りを見せた。久々を叩いたことで、この馬らしい荒々しさが戻ってきたのもプラス要素だ。
【マイルCS馬体診断】アエロリット【モズアスコット 評価A】
安田記念優勝時に比べて、胸前と臀部(でんぶ)の筋肉量が増加。首差しも太くなり、馬体に迫力が増した。体高よりもトモ高だった馬体はほぼ平行になっており、完成してきた。顔つきにも精悍(せいかん)さが増したし、心身共に成長した印象だ。
スワンS(2着)では10キロ増の体重で多少余裕が残っていたが、皮膚の薄さやうっすらと見える肋(あばら)から、今回は引き締まって見える。毛ヅヤも良好で、1週前の馬体としては満点の評価ができる。(馬サブロー栗東・竹原伸介)
〈1週前追い切り診断〉栗東坂路で4F51秒1-37秒0-12秒2(一杯)。全身を大きく使って豪快に登坂。追われてからも鋭く伸びた。久々を好走した反動はなく、好調キープ。
【マイルCS馬体診断】ミッキーグローリー【アエロリット 評価A】
今年に入ってから500キロ台に乗せると、前走の毎日王冠が過去最高体重の508キロ。それでも全く太く映らなかったように、充実した成長カーブを描き続けている。
豊富な筋肉量に加えて、飛節、つなぎが立った姿はダート馬のようなパワフルさ。ただ、肩が寝て、なおかつ柔軟性があることが、大きなフットワークにつながっているのだろう。首差しもしなやかで、いい状態を保てている。(馬サブロー美浦・佐野裕樹)
〈1週前追い切り診断〉美浦Wで4F52秒0-38秒1-12秒9(馬なり)。抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。直線も体全体を使ったダイナミックなフォームで一直線に伸び切った。馬体の張りも保てており、文句なし。
【ミッキーグローリー 評価A】
約1年半の休養を挟んだとはいえ、デビューから50キロ増はなかなかお目にかかれない数字。ディープ産駒とは思えないほどの重厚感があり、以前は前駆の力強さが強調されてきたが、ここにきてお尻に丸みが増して、馬体のバランスが良くなっている。
まだ締まる体とはいえ、これで走ってきたのだからOKだろう。肌ツヤも素晴らしく、目下絶好調と言える出来だ。(馬サブロー美浦・佐野裕樹)
〈1週前追い切り診断〉戸崎圭を背に美浦坂路で4F52秒2-37秒6-12秒5(強め)。併せた相手よりも先に手が動き、促しながらの1Fだったが、最後はグイッと前へ出た。馬体の緩さも一切なく、ここ目標に万全の仕上げ。
レッドファルクス鞍上C.デムーロ騎手「瞬発力もあり強い馬という印象」/マイルCS共同会見マイルCS(GI・京都芝1600m)に出走するイスラボニータ(牡6・美浦・栗田博憲)が、ルメール騎手を背にウッドチップコースで最終追い切りを消化した。追い切り後、栗田調教師が共同記者会見に臨んだ。
(今朝の最終追い切りについて)
「先週の段階でほぼ息は整えたつもりです。今週は集大成として送り出すのに、馬なりで調整できればいいと思っていましたし、そのような指示を出しました。今日は、馬がリラックスして走っていました。その点が1番良かったです」
(この中間、コンディションが良さそうだが?)
「前走の富士S(GIII・2着)は不良馬場で頑張ってくれたのですが、疲れもほとんどなく、良い感じで早く疲労が抜けましたし、良い過程でここまで来ることができました」
(前走の重馬場で反動が出る心配もあったと思うが?)
「それを全部克服してくれたこと自体、馬の調子がいかに良いかということなのでしょうね」
(6歳の秋になって、競走馬として円熟味を増してきた?)
「6歳の秋ですからね。完成の域に近づいていると思います」
(今年の春は久々に勝利したが、今度は久々にGIの舞台で先頭ゴールを期待?)
「結果はあとからついてくるものですから、無事に送り出せるのが何よりですし、良い感じでゴールまで駆け抜けてほしいなと思っています」
(昨年は2着だったが、今年は?)
「それは考えないようにしています」
(馬場は?)
「良馬場で迎えたいですね」
(関西への輸送に関しては?)
「何回も行ったり来たりしていますし、別に問題はないですね」
(先生のそのような気負わない面が馬に伝わっている?)
「馬も感じ取ってリラックスしてくれていますし、今回は安心していられますね」
(GIを勝った若駒の頃と今との違いは?)
「加齢とともに精神的に落ち着きが出てきて、良い方向で来ていると思います」
笹田師「エアスピネルは変わったな、という姿を見せたい」/マイルCS共同会見スプリンターズS(GI)2連覇を成し遂げて、マイルCS(GI・京都芝1600m)で2階級制覇を狙うレッドファルクス(牡6・美浦・尾関知人)が、南D(ダート)コースで最終追い切りを消化。追い切りにも騎乗したC.デムーロ騎手と管理する尾関知人調教師の共同会見が行われた。
■C.デムーロ騎手
(兄のM.デムーロ騎手がこれまで乗っていたレッドファルクスについての印象は?)
「何回もビデオで見ていますが、すごく乗りやすそうですし、瞬発力もあるので、強い馬だという印象がありました」
(M.デムーロ騎手からアドバイスは?)
「ライバルなのでそんなに多くは語っていないですけど、乗りやすい馬だという話は聞いています」
(実際に跨ってみての印象は?)
「前運動からすごくリラックスしていて、すごく乗りやすかったですし、追い切りもコーナーでは少しズブいところを見せていましたが、直線に入ってからは瞬発力も出てスピードがあると思いました」
(1200mから1600mになるが?)
「1200を走っている時でも加速するのに少し時間がかかり、最後に交わし切るという馬なので、1600mがむしろ良いのではないかと思いますし、距離に関しては何も心配していません」
■尾関知人調教師
(マイルCSを選択した経緯は?)
「オーナーと相談させて頂きましたが、安田記念(GI・3着)で頑張ってくれたのは大きかったと思います。また比較的有力馬が秋の天皇賞に向かったので、そのあたりが出て来ないかなという思いもありました。結局出走してくることになった馬もいましたけど、そのようないろいろな面を考えてですね。あとはこの馬のさらなるチャレンジという感じでしょうか。前走のスプリンターズS(GI)もしっかり勝ちきってくれましたし、この馬にさらに勲章をあげたいなという気持ちもあります」
(前走後の状態は?)
「予定通り山元トレセンに放牧に出して、牧場サイドで馬の感じを良くチェックしてもらいました。それもあったので最終的な決断が少し遅くなったのですが、牧場にいる時に(出走させると)判断して、こちらに戻してそこからピッチを上げて調整を進め、今日に至るという感じです」
(今日の追い切りはダートコースだったが?)
「これまで何回か最終追い切りはDコースのダートでやっています。安田記念の時も確かDコースでの追い切りでしたし、前回は中山を意識してウッドでやりました。万が一内を突かなければいけない時もあると思ったので内めの追い切りでしたが、今回は京都の広いコースですし、チップでやるよりは長い距離の追い切りをやりたいと考えました。ただ昨日雨が降ったのでどうしようかと思いましたが、今朝馬場を歩いてみたら結構良いコンディションだったのでダートコースで追い切りました」
(新コンビとなるC.デムーロ騎手とは、追い切り前にどんな会話を?)
「美浦が初めてなのかはわからないのですが、多分Dコースでの追い切りは初めてだと思いましたので、ハロン棒の確認などミスのないように…それはこちらの責任だと思いますのでよく話をして、こんなイメージで追い切りをやってほしい、後ろが元々弱かったので手前を替えづらいところがあるという話はしました」
(実際追い切りを見ての印象は?)
「スムーズに折り合いがつきました。右回りだとコーナーリングが少しスムーズではないところが元々あるのですけど、4コーナーの直線に入る手前あたりでトモがしっくりこないような面があり、ジョッキーもそう言っていました。その辺は初めて乗ったということもあったと思いますが、手前を替えてからはしっかり良い伸び脚してくれていましたし、逆にそういう部分を含めて(ジョッキーに)掴めてもらえたのではないでしょうか」
(6歳の秋にして京都は初めてになるが?)
「京都の下り坂がどのくらいこなせるのかということと、これまでは坂でギュッと伸びてきましたが、今回は直線が平坦なので、この馬がすごい脚を使ったにしても前もなかなか止まらない…。その辺が課題と言いますか、やってみなければわからないと思っています。正直、4大場の中では1番向かない競馬場のような気もしますが、そこは能力としっかり調子を上げていくという感じですね」
(種牡馬としての価値を上げるためにも、1600mのこのレースは重要な一戦になると思うが?)
「お父さん(スウェプトオーヴァーボード)が先日残念ながら亡くなったので、今後そういうことも意識しなければいけないかなとも思うのですが、まずはこの一戦に向けてしっかりやっていきたいです」
(仕上がりは上々?)
「この馬の力を出せる状態になってきていると思います」
■エアスピネルを管理する笹田和秀調教師
――前走の富士Sを振り返ってください。
笹田 デイリー杯のときも同じような雨降りの馬場で勝っているので、この馬はこなしてくれるのでは?と思って競馬を見ていたら、案の定いいかたちで競馬をしてくれました。結果を出してくれて本当に良かったと思います。
――完勝でしたね。
笹田 他の馬が雨を苦にする馬もいた分、そういうかたちになったと思います。
――前走後の疲れや反動は?
笹田 いつも競馬を使ったあとでもケロッとしているのですが、今回も疲れや反動は出ていなかったんですが、考慮して1週間は本当に楽をさせました。
――今朝の追い切りはいかがでしたか?
笹田 先週の追い切りが全体的な時計がかかったちょっと馬が重いかな、と思っていたので、この前の日曜日と今朝、普段より強めの指示を出しました。
――ジャッジは?
笹田 思ったような時計が出ましたし、馬の動きもグッと沈むようないいフットワークで走ってくれました。いい状態で追い切りができたと思います。
――状態は?
笹田 やはりGIに向けての調整ですので、もうひと段階ふた段階アップした状態で挑めると思います。
――古馬になってからマイル路線に進みましたが、マイルがいいのでしょうか?
笹田 そうですね。この馬にとってはいちばん競馬をしやすいのと、結果を出してるとおりだと思いますけどね。
――京都コースについては?
笹田 京都で重賞2勝していますので、実績を考えると自信を持って出せると思います。
――今回、特に不安な点があるとすれば?
笹田 武豊くんの負傷でジョッキーを交代せざるを得なくなりましたので、その点、初めて乗るジョッキーなのでこの馬の癖がそのレースですぐに把握できて、いい走りをさせられるだろうか、という不安だけで、馬の状態としては何の不安もないと思います。
――改めてジョッキーを教えてください。
笹田 ライアン・ムーア騎手に依頼しました。
――ムーア騎手に何を一番伝えようと思っていますか?
笹田 彼もおそらく依頼を受けたのでレースの録画とかを見て研究していると思いますけれど、あとはこの馬の性格と注意する点、その辺だけを伝えればいいかな、と思っています。
――どのへんが噛み合えばGI制覇に結びつくと思いますか?
笹田 やはり3歳時、クラシックを走っていた時点では性格的な甘さがありまして、完全な力を発揮できないというのがこの馬の欠点だったと思うのですが、年を越して徐々に落ち着きとか、普段真面目に一生懸命やろうかな、という雰囲気を見せてくれるようになりました。馬が成長して自分の力を出せるようになってきているんじゃないかな、と思います。
――GI制覇、機は熟したとみていいでしょうか?
笹田 そうですね。いまのところ不安なくレースを迎えられると思います。
――最後に意気込みを。
笹田 なかなか(GIを)勝てそうで勝てなかった馬なので、今回はなんとしてもその思いを達成できるように、これから日曜日まで日もありますからきっちり調整します。そして、みんながエアスピネルは変わったな、という姿を見せたいと思います。